第3話 良い子たちへ神様のプレゼント (北京冬季五輪女子カーリング)

 今回の北京冬季五輪はさまざまな疑惑、理不尽、違反があり、それを被った選手たちは嘆き、怒り、泣き崩れ、失意や無念に顔を覆いました。

 そうした選手のスタッフたちは抗議の声を上げ、公平さやジャッジの明確さを要求しました。…当然の叫びです。


 そんな中、日本のアスリートたちは不運理不尽を耐え、騒がず取り乱すこともなく、静かに潔く受け入れる態度を示しました。

 他の国のような「当然の怒りや抗議」をせず、敢えて耐え忍び競技を続けたのです。

 あの最悪な「スキー混合ジャンプ」の審判団は、髙梨沙羅さんの姿を引き合いに、

「日本人は抗議なんかしないぞ!」

 と自分たちが失格にした選手らに言い放ちました。


 日本人選手たちは、国を代表するトップアスリートとしての態度として、そのスポーツ競技をする全ての選手たちのプライドとして、潔よさを示したのです。

 本当にスポーツを愛する良い子たちへの見本となる立場を貫きましたね。


 良い子たちにはきっと神様が素晴らしいプレゼントを用意してくれますよ!


 って訳で女子カーリング「ロコ・ソラーレ」ですよ!

 彼女たちは本当にカーリングが大好き、仲良しでお互いを助け合い、励まし合って競技を楽しみながら笑顔で試合を戦って来ました。

 もう見てる私たちをも楽しく笑顔にさせてくれる本当に良い子たちです。


 しかし予選の最終戦、強豪スイスに一方的にやられ大差で負けてしまいます。…この予選で敗退かぁ、悔しい ! と肩を寄せ合い泣き崩れる彼女たち。


 するとそれから僅か20分後、何の運命のイタズラか他チームの試合結果により、一転彼女たちに奇跡のような予選突破が決まったのです。

 さらにはこの日一方的な敗戦を喫した強豪スイスに、何と翌日勝利して雪辱を果たし、予選敗退かと流した無念の涙から翌日にはメダル決定の流れに!


 今までの不運理不尽、五輪の中に見え隠れする悪意、陰謀…それに耐え、なおベストを尽くし、潔よさを貫いた日本人アスリートの良い子たちに、まさに最後の最後に神様がご褒美にくれた運命のプレゼントですね。


 この大会が「史上最悪の冬季五輪」と言われる中で、それゆえ余計に感動の光を放つ「良い子たち」。


 …泣けるぜ !





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