280 - 「船内での一時」

「はぁぁあああ! もう駄目だぁあああああ!!」



 脱力気味に声をあげたモイロが、シワひとつない純白のベッドへ倒れこむ。


 モイロは、コーカスを拠点に活動するBランクパーティ――白い冠羽ホワイトクレストのリーダーだ。


 つい先程まで、AA級の攻略難易度を誇る『眠りの森のダンジョン』の道案内としてマサト達に同行していたモイロだったが、ベッドに倒れ込んだモイロの服装は、年季の入った冒険服ではなく、薄い桃色の上質な病衣姿だった。


 港都市コーカスまで戻ってこれたことで、ようやく解散になるのかと思っていたモイロ達だったが、瘴気――とモイロ達は教えられたが、実際には疫病――の早期治療が必要とのことで、全員で飛空艇へ来ることになったのだ。


 白い冠羽ホワイトクレストのメンバー全員が、飛空艇の船医と思わしき癒し手ヒーラー薬学者アポセカリー達から治療を受けると、船内にある浴場で旅の汚れを落とした後、男女に別れて個室に案内され、今に至る。


 窓はなく、ベッドと簡易机しかない無機質な相部屋だが、壁は鋼鉄製ながら、薄いクリーム色と少し温かみがある清潔な部屋だった。


 すでに寝る体勢へ入ろうとしていたモイロとは反対に、先程から終始落ち着かない様子のニーマが、ベッドの端に座りながらモイロへ苦言を呈する。



「ちょ、ちょっとモイロ寝ないでよ!?」


「なんで? 寝るよ。だって、もうへとへとだもん」


「だもんって何よ! ここがどこだか分かってるの!? あ、ちょ、本当に寝ようとするな!!」



 治療を受けてほぼ瘴気の影響が消えたとはいえ、ダンジョン内で生死を分ける戦いを繰り広げてきたのだ。


 緊張の糸が切れたモイロは、心身ともにもう限界だった。


 だが、常に最前線で戦ってきた訳ではない魔法使いソーサラーのニーマにはまだ余裕があり、疲労よりも不安が勝っていた。


 モイロと同じ薄い桃色の病衣を着たニーマが、夢路につこうとしていたモイロへと急いで近付き、その身体を揺する。


 さすがのモイロも、眠りを邪魔されたことで不機嫌気味になり、鬱陶しげにニーマの手を振り払った。



「んだよニーマ! アタシは1人であの瘴気の中で戦ってたんだぞ!? もうちょっとは労れよ!!」


「そ、それは悪いと思ってるけど……でもここで寝ちゃって、もしそのまま飛び立たれでもしたらどうするの!? ここは空飛ぶ船の中なのよ!?」


「はぁ……」



 必死なニーマを見て溜息を吐いたモイロが、やれやれと頭を振りながらベッドの端に座り直し、ニーマに向き合う。



「ここで慌てたって、どうにもならないだろ? それにセラフさんも言ってたじゃん? しっかり休んで回復に努めろって。どのみちこの感じだと、瘴気の影響がなくなったと判断されるまで街には戻してくれないだろうしさ」


「そう、よね……」


「仮に飛び立っちゃったとしても、こんな豪華な船なら心配する必要ないっしょ。だって、あんな広い浴場までついてんだぜ? 軍船というより、王族の大豪邸船だって説明された方が、まだしっくりくるくらい凄かったじゃん」



 ボロ宿じゃなく、こんな豪華な船に住めるならそれはそれでありだと笑い飛ばすモイロだったが、ニーマの表情は暗い。



「まぁアタシやガラー、タスマと違ってニーマにはイーディス領の町に親がいるし、心配なのは分かるけど」



 ニーマを気遣うモイロの両親は、モイロが15歳の時に野盗に襲われて亡くなっている。そのため、この地を離れる可能性に対しての危機意識がニーマは高いにも関わらず、モイロは元々薄かった。


 因みに癒し手ヒーラーのタスマは孤児であり、白い冠羽ホワイトクレストの中で地元に愛着があるのはニーマだけである。



「ごめん……」



 ニーマが気落ちした様子で謝ると、モイロは頭をかきながら少しおどけて話した。



「まっ、今こうしてここにいるのも、アタシがニーマの忠告無視してこの人達に絡んだのがそもそもの発端なんだけどさ!」



 その言葉を聞いた瞬間、ニーマの目がカッと見開き、すぐさま鬼の形相に変わる。



「忘れてた……そうだよ全部このアホのせいじゃん……」


「あ……ニーマ? なにその握り拳。ちょっと怖いから止めてくれる? アタシまだ本調子じゃないからさ?」


「うるさい! 誰のせいでこうなったと思ってんのよ! そもそも最初から私の話を聞いていればこうにはぁああ!!」


「お、おい落ち着け……ぎ、ぎぶぎぶ! く、ぐるしっ……」



 モイロとニーマの2人がじゃれ合っていると、突然ドアが開き、赤い髪の美少女が入ってきた。



「良かった! 体調は問題なさそうですね?」



 美少女に笑顔でそう尋ねられ、ベッドの上で大の大人が取っ組み合いをした状態で固まる。


 少しして、焦ったニーマが赤面しながら自分のベッドへ戻ると、美少女は何事もなかったかのように優雅にお辞儀し、自己紹介を始めた。



「初めまして。わたしは、セラフお父様の娘のフェイトと申します。よろしくお願いいたしますね?」


「セラフさんの……娘さん……」


「マジかよ……あの人、あの歳で何人子供いるんだ……?」



 ニーマとモイロが驚きに目を見開くも、フェイトは構わず要件を伝えた。花のようなとびっきりの笑顔で。



「わたし、お父様のことが大好きなんです! ダンジョン内でのお父様がどうだったか、お二人にはどう見えたのか、どうかお聞かせいただけませんか!?」




◇◇◇




 一方、別の部屋では、パークスとヴァートが同じ薄い水色の病衣を着た状態で、それぞれのベッドに横になっていた。



「結局、飛空艇に乗ることになってしまいましたね」



 パークスがそう溢す。


 最初は乗ることを拒んだヴァートだったが、マサトから念の為一緒に治療を受けろと促されたことで渋々言うことを聞いた形だ。


 一切の口答えすら許さなかったヴァートの母――ヴァーヴァのスパルタ教育の影響か、ヴァートには「両親の言うことは絶対」というルールが出来上がっていた。



「父ちゃんがそうしろって言ったから。仕方ないよ」


「それはそうと……飛空艇まで来て、なぜ私と相部屋に?」


「え……師匠はおれと一緒の部屋じゃ嫌なの?」


「いえ、別に嫌という訳ではないですが、あなたはマサトの実の子なのだから、もっと自由にしても良いのではと思っただけです。父親の部屋へ移ってはどうですか?」



 パークスがそう告げると、ヴァートは驚き、急にもじもじし始めた。



「で、でも、父ちゃんも忙しいかもしれないし、おれが行ったら迷惑かも」



 ちらちらとパークスに視線を送るヴァートに、パークスがやれやれと頭を振る。



「そうかもしれませんね」


「ええっ!?」


「私は子を持ったことがないので、親の気持ちなどわかりませんし、ましてや他人の気持ちなど知る由もありません。気休め程度の希望的観測を述べてほしいのであれば、言ってあげますが」



 切れ味の鋭いパークスの言葉に、ヴァートがいつもの調子に戻る。



「師匠って偶にそういうドライなところあるよね……」


「あなたは私の弟子ですが、私の子ではありませんからね」


「それはそうだけど……」



 ヴァートが気落ちした様子で口を尖らせると、パークスはヴァートを見ながら再び口を開いた。



「物分りの良い子でいようとするのと、遠慮して何も行動できないのは違いますよ」


「うっ……」


「それに、あなたが遠慮しても、フェイトはどうでしょう? 活発な彼女がマサトに対して遠慮するとは思えませんが」



 その名を聞いたヴァートがハッとなる。



「し、師匠、おれ父ちゃんのところに行ってくる!」


「ええ、そうしなさい。私は久し振りに1人でゆっくりしてますから」



 慌ただしく部屋を出て行くヴァートの背を見送った後、パークスは軽く溜息を吐きながらベッドへ再び横たわった。



「フッ……本当に、世話の焼ける子ですね」




◇◇◇




「バカキング! いつまで寝てるのかしら! 早く起きるのよ!」



 帝国が誇る最上位支援魔法師ハイ・エンチャンターの1人であるララ・ラビット・アクランドことララが、ベッドで心地の良い眠りにつこうとしていた男の髪の毛を鷲掴みにし、激しく前後に揺さぶった。



「いでっ!? おま! 相変わらず頭ぶっ壊れてんな!? 今から寝るところだっつの!」


「いいから起きるかしら! せっかく飛空艇っていう空飛ぶ船に乗れたのよ! 色々見て回らないと損かしら! 絶対後悔するのよ!!」 


「わ、わかった! 分かったから髪の毛を引っ張るな! いでで」



 病衣姿のグリフィス・キング・ヴィ・ヴァルトことキングが、ぼさぼさになった頭をかきながら気怠そうに起き上がると、ララがベッドから飛び降り、早くしろとキングを急かした。



「そんな急がなくても逃げやしないだろ。既に船の中なんだしよ」


「未来のことなんて誰にも分からないのよ! 数分後に襲撃があって、無理矢理降ろされるなんてこともないとは限らないかしら! だから見れるうちに見ておくのよ!」


「くっ、一理ある……って、そんな恐ろしいこと言うなよ。本当になったらどうすんだ?」


「その時はその時かしら」


「さいですか。でもまぁ海亀ウミガメの拠点である浮島を堕とした直後だし、時間の問題ではあるな。次攻めてくるとしたらアリスあたりか?」



 アリスとは、帝国最強の守護者と呼ばれる無敵の戦士に与えられた洗礼名だ。


 光の剣と光の翼を持ち、単騎で一国の軍隊をも圧倒する力をもつと言われている。



「その可能性もあるかしら。でも、ララは先にハッタ・ハット卿が仕掛けてくると思うのよ」


「帽子屋か……海亀ウミガメと結びつきが強かったあいつなら十分あり得るな。だが、それなら願ったり叶ったりだ」



 キングの瞳に怒りの炎が灯る。



「それにしても、あのヘイヤ・ヘイヤだけじゃなく、帽子屋まで最上級悪魔ジェネシス・デーモンだという話には驚いたのよ。知りたくなかった事実かしら」


「そうだな。だが、あいつらが悪魔デーモンだっていうなら、全ての辻褄が合う。俺の目的は変わらねぇ。帝国を腐らせた元凶であるあいつらを殺すだけだ」



 眠りの森からの帰路で、キング達はマサトが召喚したというヘイヤ・ヘイヤから情報を聞き出していた。


 ワンダーガーデン大陸に降り立った3体の最上級悪魔ジェネシス・デーモンの話。


 1体は、今や帝国商業ギルド長という確固たる地位に付いた帽子屋ハッタ・ハット卿だ。


 2体目は、ハッタ・ハット卿の手足となり、破壊の限りを尽くした帝国最大の奴隷商ギルド――海亀ウミガメの頭領であり、浮島プロトステガの領主となったヘイヤ・ヘイヤ。


 そして3体目は、チェシャという名の悪魔デーモンだという。このチェシャについては、神出鬼没で姿を自在に消せる能力を保有しているらしく、ヘイヤ・ヘイヤでも所在が分からないという話だった。


 少なくとも後2体の最上級悪魔ジェネシス・デーモンが存在しているという事実と、キングの実姉であるネメシス・キング・ヴィ・ヴァルトが、この悪魔デーモン達と血の契約を結んだという事実。


 それらの事実は、キングに並々ならぬ衝撃を与えたが、目的が鮮明になったとその場では逆に喜んで見せたのだった。


 ベッドの端に座りながら、静かに怒りを滲ませるキングに、ララが溜息を吐く。



「興奮するにはまだ早いかしら」


「んなことは分かってるっつの。だから必死に感情を抑え込もうとしてるだろ」


「抑え込めてないかしら。だだ漏れなのよ」


「くっそ……ちょっと待ってろ」


「はぁ……まぁ良いのよ。そのくらいは待つかしら」



 ララがベッドによじ登り、キングの横にちょこんと座る。



「わりぃな。でも、最上級悪魔ジェネシス・デーモンが近くにいるのに、アリス教団は何で動いてねぇんだ? 気付いてないのか?」


「知らないかしら。でも、ララの親友を洗脳して戦闘人形おもちゃにするような狂った奴らなのよ、気付かないフリをしている可能性もあるかしら」


「んな馬鹿な……」


「ララには分かるのよ。ララだって、好きな事を好きなだけ出来れば、誰が統治者でも関係ないかしら。ララの知らない誰かが不幸になっても興味がないのは、ララも同じなのよ」


「なんだよ、お前が嫌ってた教団の奴らと同じで良いのか?」


「一緒にされるのは勿論ヘドが出るかしら。でも、事実は事実なのよ」


「そんなもんか……」


「そんなもんなのよ」


「じゃあ教団も悪魔デーモンに乗っ取られている可能性はどうだ?」


「その可能性は低いかしら」


「どうしてだ? 教団を護る円卓の魔法騎士マジックナイツオブラウンドテーブルなんてただのお飾りだろ?」


「キングは円卓の魔法騎士マジックナイツオブラウンドテーブルが戦ってるところを見たことがあるのかしら」


「いや、ねぇけどよ……」


「だと思ったのよ」


「じゃあララは知ってるのか?」


「何回か仕事で会ったことがあるかしら」


「ほぅ、仕事ね」


「教会の保全に関する仕事なのよ。なんたって、ララは帝国で最も優れた支援魔法師エンチャンターが唯一名乗ることを許された最上位支援魔法師ハイ・エンチャンターかしら。格が違うのよ。敬うかしら」


「元王子の俺にそれを言うか」


「元ってことは、今は平民と同じなのよ。ララの方が上かしら」


「くっそ、言うじゃねぇか。で、肝心の魔法騎士どもの強さはどうなんだ?」


「最低でもA級冒険者くらいの実力はあるのよ。現に、円卓の魔法騎士マジックナイツオブラウンドテーブルの入団条件が、冒険者ランクA以上と聞いたかしら」


「まぁそこそこ強ぇーってことか」


「それだけじゃないのよ。彼らは悪魔デーモンに有効な神聖魔法の使い手かしら」


「なるほどな」


「まだあるかしら。キングは信じてないようだけど、教団には、アリス教を作った教祖――大魔導師アークメイジのリデル・オブ・マーリンがいるのよ」


「悠久の時を生きる伝説の引き篭もりっていう、あの眉唾話か」


「キングはそうやっていつも茶化すかしら。フログガーデンの英雄譚は信じたのに、何でこの話は信じようとしないかしら」



 呆れるララに、キングは肩をすくめる。



「自国の危機って時に表に出てこない奴のことなんてどうでもいいだけだ」


「今は自国のお尋ね者になってる奴が良く言うかしら」


「バッハハ! 違いねぇ!」




◇◇◇




「随分と早い帰還だったな」



 船長室を訪れたマサトへ、黒崖クロガケが話しかける。



「ああ。想像以上に苦戦はしたが」


「そういえば、あのパークスですら珍しく疲れた顔をしていたな。それほど手強いダンジョンだったのか?」


「攻略難易度AAランクと言われるだけはあった。だが、あれはダンジョンなんかじゃなかったぞ」


「どういうことだ?」



 洞窟を抜けた先に広がっていたのは、この世界とは別の世界だったことを告げる。


 そして、その世界の住民――今回は眠りの森のダンジョンに住む魔女や魔物が、こちらの世界へ攻めて来ようとしていたことも。


 その話を聞いた黒崖クロガケは、何かを考えるように少しだけ視線を下げた後、「そうか」とだけ呟いた。



「それが、悪魔デーモンをこの世界から根絶できない理由の1つだろうな」


「驚かないんだな」


「フッ、お前のような奴が突然現れる世界だぞ? 今更その程度では何とも思わないな」


「それもそうか」


「過去にはユニークダンジョンが別の世界だと提言した学者もいたと聞いている。何故か、眉唾話どころか、禁忌話として広まっているきな臭い噂だ」


「禁忌か。その学者はまだ健在なのか?」


「いや、そこまでは認知していない。だが、この手の話を広めた者は、例外なく失踪するという噂がある。つまりは、そういうことだろう」


「国にとって都合が悪い理由があるってことか……向こうの世界と交易するとか、そういう考えをもった領主や豪商はいなかったのか?」


「中にはいただろうな。だが、基本的に発見されたユニークダンジョンは、国や領主が率先して攻略の先駆けを行い、向こう側とはすぐに敵対関係となる。故に交易したという事例は聞かないな」


「こちらが先に戦争を仕掛ければ、向こう側にとっては、謎のゲートから現れる侵略者となる、か……でも何故わざわざ敵対するような真似を」


「さぁな。まだ国に認知されていないダンジョンの情報を商品として取り扱うダンジョンブローカーなる者達もいると聞く、その者達なら何か知っているかもな」


「ダンジョンブローカーか。伝手があるのか?」


「フンッ、私を誰だと思っている。後家蜘蛛ゴケグモの情報量を舐めてもらっては困る」


「一度話を聞いてみたい。会えるか?」



 過去に戻ることだけを考えていたが、別の世界に繋がるゲートがあるなら、もしかしたら元の世界に戻る手掛かりがあるかもしれないのだ。


 その意図を察してか、黒崖クロガケはマサトの目をしばらく見つめると、挑発的な笑みを浮かべた。



「それはお前の態度次第だ」



 黒崖クロガケがマサトの横を通り過ぎると、少しだけ振り返り、意味ありげに流し目を送った。


 マサトはその視線を受け止め、軽く頷くと、黒崖クロガケの後を追って船長室を後にした。



――――――――――――――――――――

▼おまけ


【UC】 挑戦的な誘惑、(黒)(1)、「インスタント」、[カードを2枚引き、その後カードをランダムに1枚捨てる。捨てたカードの呪文コスト分のライフを回復する]

「私に聞きたいことが山ほどあるんだろ? だが、まだ駄目だ。まずは私の要求を聞いてもらう。心配するな。日が昇るまで時間は十分にある――流し目をおくる黒崖クロガケ

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