よる
三夏ふみ
よる
「やぁ」
「なんだい そんなかおして」
「ぼくだって きみなんか きらいさ」
「だって ぼくをみつけると」
「すぐ わんわん なくじゃないか」
「ぼくは なにもしてないのに」
「それで すぐに おおごえで」
「まま まま ってさけぶじゃないか」
「ぼくは いつでも ひとりぼっちなのに」
「…」
「…なんだよ」
「もしかしてだけど」
「きみ ぼくとなかよく なりたいの?」
「…だったら」
「ともだちに なってよ」
「ほんと? ほんとのほんと」
「へへへ」
「ねぇねぇ きみは」
「なにいろが すき?」
「すきな たべものは?」
「すきな どうぶつは?」
「どんな あそびがすき?」
「ふふふ、たのしいな」
「そうだ だいじなこと わすれてた」
「ぼくのなまえは よる」
「きみの なまえは なんていうんだい?」
よる 三夏ふみ @BUNZI
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
近況ノート
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます