第2話 モンスター料理💛

「へい!クリスタル冷酒です それとブルタンの実の果実酒

ベルタの乳酒 それに葡萄酒、ウイスキー、ブランデー

後、おつまみにポテト ウインナー チーズに干し果実です。」


「後、料理のパエリアにパスタですね

お菓子料理や他の料理は後、少しお待ちください アリラ 持っていって」

「はあい」エルフの店員アリラが運ぶ


「クリスタル冷酒は水晶の中で作られる とても強い酒です

ブルタンの実のお酒もとても強いですから 気をつけてください」


「はいはい」嬉しそうに酒飲み組は笑う


「で・・本当に金の代わりに金塊や宝石で支払いはいいのか?」

アーシュと呼ばれた少年が 袋の金塊や宝石を見せながら言う


「ええ!それだけの金塊や宝石 大きな屋敷が幾つか買えますよ 

その中の一部でいいですから」

引きつり笑顔で店主が言い 

エルフの店員たちはうん、うんと大きく何度も首を縦に振る。


強い酒で倒れる者も多いのだが 平気な素振りで酒飲み組は御代わりを

沢山飲んでいる 例の少年アジェンダも・・


「他の料理だが 何か珍しい料理はないのか?」鋭い眼光のアーシュが聞く 

短いめの髪が揺れる


「え・・在りますけど 異国の方々にはちょっと」


「どんな料理だ?」

「いわゆるモンスター料理です 味はいいですが

見た目がエグイですよ ちょっと見てみます?」


「ああ」興味深げに厨房にアーシュ、リリーシュ、アリサが行く


鍋の中のモンスター料理

大蛇の塩焼きに エグイ感じの煮込み 大目玉モンスターの煮込み 

オーガやオークの香草ミルクシチュー


ガーゴイルの煮込み 巨大かたつむりの蒸し煮 お化けカボチャのパイ

巨大ありんこの炒めたもの 大ナメクジの塩辛・・・その他もろもろ


「うん 美味そうだ 頂こう」

黒髪の少年アーシュにあっさりと言われる


「うんうん 珍しくて美味しそう」

「だね うんうん」

二人の美少女も同じく


「あの・・本当に大丈夫ですか?」

エルフの店員が心配そうに言う

「うん 戦場でトカゲとかエグイものは

食べなれてる・・残りの者たちも同じだ」


「私の場合 アラシャお父様に引き取られる前は

貧民だったから 食べ物によく困ってトカゲとかも食べて

慣れてます くすくすっ」アリサという黒猫耳の美少女


「はいはあい!私の場合はあ

砂漠の不毛の地が故郷で 急激に文化とか進歩するまで

物がない村に住んでて 大抵のものは食べてましたサバイバル生活です うふ」

リリーシュという人魚娘


「俺のエイル(金髪の美少女)にはサバイバルも野戦の経験もないが

この手のものは好きだからな」


「はあ・・」店主が脱力していた。


モンスター料理が並べられる

皆 歓声をあげて 嬉しそうに食べている

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