『跡形』
「春の気配を感じると蘇る記憶がある。」と始まるとても不思議なお話しです。
まず一人称で書かれているのに、「わたし」なのか「俺」なのか「僕」なのかは示されません。おそらく作者様が意図して隠されたのではないかと思います。
その為に語られる思い出はちょっと謎めいた空気を纏います。
港町の風景、「集まった猫に食事を振る舞う」「銭湯の女将さん」。
「居心地のよさそうな喫茶店」の「桜の香りが仄かに漂う紅茶」。
そして「古書店」で購入したいわくありげな「古書」。
少しセピア色を感じる描写が絶妙です。
この「古書」を巡って不思議な出来事が起こります。
どんな出来事なのか?
それは?
それはですね。
作品をご覧ください!
タイトルを見返して、思わずもう一度初めから読みたくなるはずです。
テーブルに「桜の香りが仄かに漂う紅茶」など用意して。
◇ ◇ ◇
跡形
深川夏眠様作
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