第3話 英語に翻訳し反復音読する

先に述べた定型文や話題を日本語で準備したら、次はそれを英語に翻訳する。


ここでよくあるのが「日本語を英語に翻訳するのはダメ。最初から英語で考えろ」というアドバイスだ。確かに一理ある。しかし、オレに言わせれば、それは上級者や中級者に対するアドバイスだ。初級者に対するアドバイスではない。初級者は、日本語 → 翻訳 → 英語、という手順を踏んだ方が結局は早道だ。


さて、翻訳だ。これはグーグル翻訳でもオンライン辞書でも何でもいい。大切なことは「自分が使えるか」ということだ。翻訳した英文に自分の知らない単語はないだろうか。自分の舌がついていけない長文になっていないだろうか。その辺をチェックしておく必要がある。知っている単語だけを使う。舌の回る範囲の短文で表現する。それが大切だ。


自分に必要な英語を準備したら後は練習。ひたすら音読だ。もちろん暗記するのもいい。スムーズに読もうと何度も練習しているうちに自然に覚えてしまう、というのがおそらくは理想だろう。自然に覚えるための音読回数は大雑把おおざっぱに30回。どんなに記憶力の悪い人でも100回読めば大丈夫だ。


ただし、これを1日でやろうと思うと難しい。最近の流行はやり低強度高頻度ていきょうどこうひんどの反復練習だ。軽い練習を何度も行う。それが1番効果的なのだそうだ。具体例をあげると、自分の覚えたい定型文を10個準備し、これを毎朝3回音読する。そうすると10日経ったら自然に覚えてしまい、1ヶ月後には勝手に口から出てくる。


そんな簡単でいいのか? 


もちろん!


一見、簡単そうに見えるが、ここまでやっただけでも膨大な時間を使うことになる。ゲーム的にやっているから血と汗と涙の努力をした、という感覚にならないだけだ。

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