暗殺者と暗殺されそうになった人が一緒になってサバイバル生活を始まるまで。

鬼雨とゐふ者

第1話「お前を暗殺しに来た!」 「…は?」


とある男の家の食卓には今日もおいしそうなものが並んでいる。


一緒に食べてくれる人なんているわけでもないのに…あぁ話が脱線してしまった。


ここは都会になれなかった田舎と言えばいいのか中途半端にショッピングモールとかコンビニなどがある街の外れらへんにある住宅地の一つの家だった。


「いただきまぁす」


その家の中の一室から聞こえる食事の音…それは哀愁を漂わせるほどに寂しい。


「…このサバの塩焼き火加減いいな…」


男の声は部屋に響いてはすぐに消える。


この男は寂しくないのか?…


この仕事をしてきてそこそこするけどこういうやつは初めてだ。


私は哀れな目で彼を見ながら武器を抜いて彼の前に出た


「お前を暗殺しに来た!!」


______________________________________


(はぁ…なんかすごいこと起きないかなぁ…)


俺はそんなことを思っていた。


食卓に置いてあるサバの塩焼きやご飯を口に運びながらスマホをいじっていた。


昔、父さんに「飯を食いながら携帯をいじるな!」って言われたけど誰もいないならいよな…って誰に思っているんだろう…俺。


黙々とご飯とサバの塩焼きを口に入れているとその時は急に来た。


窓がガシャンと割れてそこから人影が入ってきてそいつが高らかに叫んだ。


「お前を暗殺しに来た!!」


「…は?」


いや…8文前にすごいこと起きないかなとは思ったけど窓割られて言われた言葉が「お前を暗殺しに来た!!」かよ…はぁ…


俺はため息をついた。


「な、何をそんなため息をついて!?」


その人影の少女はなんか驚いてた…まぁそりゃそうか…普通みんな「殺さないでくれぇ」とか「な?!」とかびっくりするもんな…俺の反応なんだっけ…ふははっ…「は?」かよww…ある意味俺すげえな…


「お前はさ…俺を暗殺するの?」


そう聞くと


「あ、当たり前だろ?!…変な奴だな…」


彼女はナイフを構えてそういうた。


(…ま、待てよ?…殺されるってことは…転生の可能性あり!!…楽しみだなぁ…)


え?…お前中二病だって?…はっ…俺右手うずいてないし…だ、だまれぇ!!…ってだから俺は誰に思っているの?


「んー…じゃあちょっと飯だけ食わせてもらえる?…ご飯を残したまま逝くのは食材に失礼ってもんだ。」


そういって白米を口に入れる。


「あ、あぁ…そ、そっか」


彼女はうなずくと俺をじっと見ながら待っていた。


パクパク


パクパクパクパク


パクパクパクパクパクパク


パクパクパクパクパクパクパクパク


響く俺の飯を食べている音。


リズムよくなっている…ところに違う音が鳴った。


ぐぅぅ…


彼女の方から重低音が聞こえた。


…正確にはから…だ。


なんだろう…こういうのって触れない方がいいのだろうか…


…でも彼女なんかすげえおなか減ってそう…なんか俺よりもご飯をがん見しているし…


「あ、あのさ…」


「な、な、なんだ?!」


彼女はなんかすげえ焦ってる…ここまでわかりやすい人初めて見た。


「飯食う?…おなか減ってるんでしょ?」


俺は立ち上がると彼女の横を通って食器棚に手を伸ばし、いつなんで買ったのか忘れた食器を出して冷蔵庫からサバを出して洗ったばっかの使い古されたフライパンをコンロに置いて火をつけ温まるまで待った。


「そ、そうだが…殺す奴の飯なんて…」


「…いやまあそうなんだけどさ…俺ここにある食材使っておかないと腐っちゃうでしょ?…それ嫌だなぁって…だから食べてってくれない?」


彼女にお願いのお辞儀をすると彼女は「し、仕方ない…」と言って無駄のない動きで椅子に座った。


(…いやチョロくね?…てか流石にそのまんま焼いただけってのもあれだな…)


俺は野菜室からねぎとナスを出して一口大に切って違うお皿にいれて温まったフライパンにサバを入れる。


後ろを向くと彼女は何か言いたそうな顔をしているのが見えた。


「どうした?」


そういうと


「い、いや…その…申し訳ないなって…」


「別に今殺さないでくれるなら少しだけ手伝ってほしいことならあるけど…?」


そういうと彼女は「わ、わかった」って言って俺の横に来る。


「あんさ…その棚の中になんか高そうな酒あるっしょ?…それ持ってきてくれない?」


彼女は「な、何に使うんだ?」っていって取りに行った。


「はぁ…少し本気になるか…」


俺は手首をまくるとサバの焼き加減を見て冷蔵庫から醤油とオイスターソースを出す。


「はい…って何を作るんだ?」


彼女はとても不思議そうだった。


「まぁ待ってろって…あ、ちょっと後ろに下がってろ。」


そういってから大きく息を吸ってからフライパンをじっと見てその時期を待つ。


「今か…」


______________________________________


メタさ満開で書いてます。


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