第2話保健室警察の活動
私が通っていた私立猿渡学園。
一見ごく普通の中高一貫校に見えるのだが、実は保健室警察と名乗る団体が存在していたのだ!
どういう団体かそれは、自分達は「保健室の平和を守る」と言っているが、実際は保健室へ学校関係の悩みを相談をしに来る生徒を取り締まる団体だったのだ。団体は、一部の生徒、一部の教師や保護者で構成される。
そんな悩み相談に来た生徒の罰の与え方がかなりやり過ぎだ。
1回目は、原稿用紙10枚分の反省文を書かされ、2回目は、自分が書いた反省文を音読、3回目以降は、自分の書いた反省文を読みながらもう一度書いたり、心を綺麗にするという意味でトイレを掃除する。そして、暴力を振るってなぜ保健室に言ってたか聞き出したりしている。
この保健室警察、養護教諭はどう思っているかというと
「はっきり言って迷惑!」
だそうだ。
中には廃止を求めている生徒や教師もいるが、常に却下される。理由は、保健室は本来相談しに行く所ではなく、体調が悪い時に行く所だと注意する人間が必要ではないかと校長や教育委員会は考えているからだ。
そんな保健室警察の被害を受けているのは、私の友人・愛宕柚だった…。
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