異世界転生したと思えば、不老不死になる魔法かけられた件

sena

第1話



「あー、まじさみぃ…」



気づけばもう12月。


最後に外出たのいつだったけなってことを考えながら、真夜中の道路を歩く。


髪の毛は、ボサボサで適当に選んだ超ダサい服をきて、ただただ真夜中の道を歩く、自宅警備員歴2年目の俺────笹野陸だ。


いつの間にか、自宅警備員になってしまった俺は、家族にも見捨てられ、友達もいないため、ひとりぼっちで寂しく生きてる俺。


本当は、超エリート人生を歩むつもりだったんだけどなー。

まじで、人生設計ミスった。


寒すぎて、ポケットに手を突っ込めば、いつのメモかは分からない、「2時半食いもん買う」というメモが見つかる。


「きったね」と言いながらまたポケットに、そのメモを突っ込んだ。



「はあ、……ほんとになにしてん ─────」



キキイッ ───── ドンッ ─────


鈍い音が辺りに響きわたり、俺はもう意識はなかった。


どうせ、車も通らないだろうと思い、赤信号で渡ったらまさかの、車が通り思いきり正面衝突。


ああ、死んだな。


そう自覚して、適当に今までの人生を振り返っていたら、妙な感覚がした。


俺の右手に何か、柔らかいものを掴む感覚がしたのだ。


妙にその感覚が心地よくてずっと揉んでいたら、思いっきりパチンっと音がするほど、俺の右頬を誰かにビンタされた。



「やっ、……やめてくださいっ…!!!」



俺は状況が理解できないまま、何故か目をあけることができてしまった。


周りの景色なんて見ずに、すぐに右手を見たら、なんと女の子の胸があるじゃないか。


この現実かどうかも分からない、いや、絶対に夢だと思う。


俺はもう死んだんだ。こんなこと別にしてもいい。

そう思い、残っていた左手も添えて、右手と同時に揉む。


俺は童貞だ。

こんなこと今後一生ない。これは確実に言える。



「ほんとに、この変態っ…!!!」



思いっきり、またビンタをくらい、右頬がヒリヒリする。


その瞬間に俺は、おっぱいを揉むのをやめた。



「お、俺は……」





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