カクヨムサポーターズパスポートが始まるってよ! 月額課金ってどうなんだ!?
春一
第1話
突然ですが皆さん、小説に限らずエンタメの多くは無料で手に入ると思っていませんか?
無料で読める小説サイトはたくさんありますし、YouTubeなども無料で楽しめます。
でも、それって本当はすごく変な話ですよね。
誰かが熱心に時間と労力を割いて作り上げた作品を、無料で楽しめるのは本来おかしな話なんです。
カクヨムでは、通常なら書籍を買わないと読めないレベルの作品までもが無料で公開されています。本当にそれでいいの? と一度でも思ったことはありませんか?
それでも、昨今は無料で楽しめるものが多すぎて、なんだか感覚が麻痺していませんか?
私も含め、感覚が麻痺している方って結構多いと思います。
でも、皆が皆、そんな風に考えていたら、無料でエンタメを提供してくれている会社も、いずれ立ち行かなくなってしまいます。
本来、エンタメは有料であることが自然なんです。それを無料で提供している方がどうかしているんです。
そして、この流れで何を言うかというと。
カクヨムへの課金(KSP)もそう悪いことじゃありませんよ!
(……なお、私は別にカクヨムの回し者ではありません。お金とか貰ってません。貰ってるのは通常のリワードだけです。)
こんなことを急に言い出したのは、KSPに対してあまり良くない印象を持っている方が、作者さんにも読者さんにも少なくないのかなと思ったからです。
作者としては、ギフトを貰ってもそのお返しを考えたりするのが面倒くさい。
読者としても、無料だからこそ楽しんでいたものにあえて課金するほどのメリットを見い出せない。
私はどちらの気持ちもわかりますし、余計な機能が追加されたかなぁ、という印象も若干持っています。
特に読者さんからすると、「作者への応援っていうよりカクヨムが集金するための機能だろ? カクヨムに課金するお金で他のことした方が良くね? 480円だか740円だかでプロの作品を買う方がいいわ」などと思うことでしょう。
でも、ちょっと待ってください。
先ほども少し触れましたが、無料でエンタメを提供するって、配信元は相当なお金がかかるんです。
具体的にいくらかかるかなんて私も知りませんが、サーバー代やら管理費やら人件費やら、多額のお金が必要です。
無料の小説投稿サイトだって、採算が合わなければ潰れます。なくなったサイトもありますよね? もうすぐなくなるんじゃないかと不安になるサイトもありますよね?
カクヨムの運営だって、お金はかかるんです。そして、慈善事業ではないので、利益にならなければなくなってしまうんです。
運営側は、KSPを導入して、「クズどもから毎月お金ががっぽり入るようになってたぜ、ヒャッハアアアアアアア!!!!」とか考えているわけではないはずです。普通の人は、そんな頭の悪い悪役みたいなことは考えません。
運営側だって、自分たちの利益だけを考えてやっているわけはありません。
利益を出したい理由、出さなきゃいけない理由があるのです。商売の観点なくして、世の中は回りません。
最低限の運営費用ならば、今まで通りでもまかなえていたかもしれません。
でも、それ以上の利益が出たら何ができるでしょうか?
例えば……。
もっと多くの本を出版できます。
もっと多彩なコンテストを開催できます。
メディアミックスだってやりやすくなります。
私が思いつくのはこのくらいですが、専門の人ならもっと色々なお金の使い道を考えられるでしょうね。
特に出版に関連してですが、もっと多彩な作品を出版してほしいと思うことはありませんか?
本を出版するなら、当然十分な利益を見込める作品を選びます。お金に余裕がなければ、その傾向は強くなります。
でも、お金に余裕があれば、「もしかしたら売れるのかもしれないけど、不安だから出版はしない」としていた作品でも、「ちょっと冒険して出版してみよう」となるかもしれません。
カクヨムに課金することで、今まで放置されていた名作や定番の人気作以外が、書籍として世に出てくる可能性があります。
そういうのを想像すると、ちょっとわくわくしませんか?
こんなことを考えていくと、KSPはカクヨムが儲けるためだけの仕組みではないですよね?
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