夕陽に立つ双竜〜ドラゴン学者と女ドラゴンスレイヤー〜
ゆずた裕里
第1話 研究所への手紙
親愛なる妹、ルビアへ
猛毒の牙をもつドラゴン”コモデウス”の毒のサンプルは無事に採取できた。これで血清も作れるようになるだろう。
ただ、研究所に戻るのは少し遅くなりそうだ。
というのも帰りの途中、リオネットという村で凶暴なドラゴンが人を襲って食い殺しているという噂を耳にした。
話を聞くと、どうやら俺たちが研究所で世話をしているレッドテール種やコモデウスのような、普通のドラゴンではない特徴を持っているらしい。
もしかしたら、新種のドラゴンじゃないかと思っている。
手紙が着くころには、もうその村で調査を進めていることだろう。新しいことがわかったら、その時はまた手紙で知らせる。
研究所のみんなやドラゴンたちにも、そう伝えておいて欲しい。
よろしく。
ロイ・スティーブンス
追伸
獣医のアーサーには君から謝っておいてほしい。ずっと薬の材料にコモデウスの毒を欲しがっていたからね。
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