第18話

鍛錬を始めてから3ヶ月が経った頃、俺の過酷な指導に誰1人と欠ける事もなく立派に成長した女性達の姿があった。


俺の50人の分身体と良い戦いができる様になるまで、少し時間を掛けてしまったが、奴隷から保護したばかりの弱々しい精神と肉体は鍛えられ、今は自信に満ち溢れた顔をしている。


鍛錬中は四肢を無くす様な事も多々あったが、その旅に回復魔法で元に戻し血反吐を吐きながらも頑張ってくれた。


俺は分身体を全て解除して皆んなに伝える。


「鍛錬を終えたお前達には今日から俺に仕えてもらう」


「「はい!宜しくお願いしますご主人様!」」

皆んな嬉しそうに返事をしてくれる。


「これは俺からの御褒美だと思ってくれ」

俺は1人1人にメイド服と専用の武器と防具を渡していく。

異世界転生の鉄板と言えば戦闘メイドだからな、異論は認めるが考えは変えんよ。


「それぞれ色やデザインにも拘った1点物だから大事に着て欲しい」


そう俺が伝えただけで皆んな歓喜に震え涙を流している。


「「ありがとうございます!ご主人様!」」


そう言って女性達は早速とばかりに着替えにいった。

俺も頑張って作った甲斐がえるものだ。



「「どうですか、ご主人様?」」

着替えを終えた女達が揃った所で俺に服の感想を聞いてくる。


「皆んなとても綺麗で似合っているよ」

自画自賛である。


これで晴れて俺のメイドとなった女性達も、それぞれ讃え合って嬉しそうだ。


そんなメイド達を眺めながら、俺は気持ちを切り替えて今後の予定を考えるのである。


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