邪神にスカウトされて異世界転生〜俺好みのファンタジー世界に変えてやるぜ!?〜
@gottin419
第1話
「キ〜ンコ〜ン カ〜ンコ〜ン♪」
今日も終業のベルが鳴り生徒たちが帰って行く姿を眺めながら、俺「月谷 勇人」は深い溜息をついた。
教師になって20年、今は都内の高校で教鞭を奮っているが何か物足りない。
理由は単純な事で、教え子達の間で流行っている漫画やゲームの話しなどを耳にすると、俺自身が学生時代にのめり込んだ作品と比べて最近のモノは物足りなく感じてしまうからだ。
これが歳を取ると言う事なのだろうが、もっと俺を熱くしてくれる作品はないだろうかと物思いにふけってしまう今日この頃。
こんな事ばかり考えても仕方ないと、気持ちを切り替え家に帰ろう。
急いで身支度を整え帰宅し、明日の予定を思い出しながら晩御飯を食べていると玄関の方から
「ガチャンッ」と音が聞こえてきた。
どうやら玄関の扉にあるポストに郵便物が入れられた音らしい。
お箸を咥えながら玄関に行くと1通の封筒がポストに入っていた。
何気なく封筒を開くと、中には返信用ハガキが入っており、大きく「参加・不参加」の文字が見えたので同窓会の案内状か何かだろうと思ったのだが、よく読んでみると内容はこうだった。
「異世界へ転生し、魔王軍を勝利に導いてみませんか?」
何の嫌がらせだコレ!?タチの悪い冗談だなと思いながらも少し考えてみる。
洒落や冗談で送って来たのだろうが、そんな事が本当にできるのなら行ってみたい。
そして自分が好きだった漫画やゲームの様に熱くなれる物語を自分自身で紡いでみたい、そんな気持ちになったのだ。
その場の変な勢いでボールペンを取り返信用ハガキの参加の文字に丸を書いてみる。
我ながら何をしてるんだろうと思いながら、そう言えば誰が送って来たのかと差し出し人の名前を確認しようとすると、俺は不思議な光に包まれ目の前が真っ白になって気を失った。
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