家族でドライブ
コンサリモン
第1話完結
僕は中学生の息子と小学6年生の娘と妻の4人家族だ。
久々に家族でドライブすることになった。
息子は「正月も近くなってきたし早めにお年玉をくれてもいいんじゃない?」と言った。
息子と娘は僕にお年玉を期待しているキラキラした瞳を向けた。その光景が気に入らなかった。
僕は「毎年母さんからもらっているだろう。また去年みたいになるぞ」と言った。
最高の子供たちであることは間違いない。
子供たちは去年の出来事(お年玉が去年より減っていた)ことを思い出して怯えた。
きっと母さんは僕たちの評価がどの程度落ちたか算定してるに違いないと、子供たちは思った。
娘がわめきながら「今日欲しいのあるからそれ買って!」
「赤ちゃんぶってるところ悪いけど、チャイルドシートは用意してないわよ」
母が言ったその冗談は欲しいものを買ってもらえないことを示していた。
苛立った娘は「母さんは去年の正月にショッピングモールに行った時、迷子になってたよね。クラスのみんなに言いふらしたら『世界一大きな迷子』ってあだ名つけられたんだよ」と、妻に言わなくてもいい嫌味を言った。これが悪い選択だった。
めんどくさいことに巻き込まれたと思った息子は「今年もお年玉の望みは薄そうだ」と言った。
家族でドライブ コンサリモン @consarimon
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