第4話

#Vincent Merci beaucoup.


「ウン…délicieux。(美味い)」

ピュレソースを、口に含む。


「ヴァンさん、今日は行かないんですか?」


見たことのない、平たいスキレットを

置きながら、アンジュが話しを振る。


「遅れるが行くぜ。ココと他に、所用も

あってな。今晩の、ア・ラ・カルトと、

ドルチェの用意はもうあるぜ?」


「さすが!師匠、ありがとうございますっ♪でも〜

帰った時は、私お手製、ルーちゃんの大好物が並んでます!約束したんでーす♪♪

ドルチェは、嬉しいです!ヤッホ〜イ☆」


「………quoi?」


「さあ、ほら、うしろ、通りますよ?

クッチーナ♪使いま〜す!」



…まぁ、いいか。 まかせるぜ。



アンジュに、店の鍵をまかせて、


俺は、相棒に乗り、通りに出た。

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