異世界に転生しました。と思ったら、男だけの世界で女っぽい僕は公爵様に愛されました。
plutoniumプルトニウム
第1話
僕は、「カワイイ男の子を殺して解体するのが趣味」という変態殺人鬼に殺された。
子供の頃から僕の女々しさはからかわれ、あまりろくな人生を送っていない。
「どうか、次の来世は、めちゃくちゃ男っぽくてカッコいいイケメンな男になれますように。」
そう思いながら、意識が飛んでいった。
◆◆◆◆◆
その望みは叶ったのであろうか、目を醒ますと、めちゃくちゃ豪華な装飾の寝室にいた。そう。ベッドの上だ。
この感じだと、めちゃくちゃイケメンでモテモテの公爵にでもなれたのかな?
そして、近くに姿見があったので、早速その容姿を拝見した。
って、変わらないヤナイカーイ!?
女々しさ満開の僕の姿と変わらなかった。だが、解体された痕は全て消えてるので、転生したといえば転生したのだろう。
だが、またこの容姿で生活とか…なんて運が悪いんだろう。
ガチャン…
誰かが部屋に入ってくる。
「起きたかい?ここが何処かは分かるかな?」
僕がなりたいと願ったようなイケメン男子…公爵そのものだった。
「もしかして…僕のことも知らない?」
「す、スミマセン。記憶が無くて…でも、公爵様とかそんな位の人に見えますね。なんちゃって…」
「そのまさかだよ。僕は公爵さ…」
「え!?何で、公爵の家なんかに…」
「さっきまで、まぁ、だいたい2時間前か。近くの森で森林浴をしようと馬を走らせていた。そしたら、君が倒れていたのだよ。」
「そ、そんな…すいません…」
「別にいいさ。というか、君はまるで伝説の「女」という生き物に似ているね。」
「で、伝説?お、女?」
「そんなことも忘れてしまったのかい。女だよ。神話なんかに出てくる女。まぁ、現物は見たことないけど、本なんかで見た女の絵と、君は良く似ているんだ。」
「お、女を見たことがない!?」
「ん?君は女を見たことがあるのかい?」
「ほら!だって…」
そして、窓を開けて女の人を探した。だが、いくら探しても、男!男!男!
「あれ…?女の人がいない…?」
「寝ぼけているのかい?ちょっと混乱しているんだね。まだ。別に追い出しはしないよ。好きなだけいてもらって構わない。ゆっくり休んだ方がいい。」
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