第2話 へい、みんな元気かい?
「あん。あっ。あ……んっ」
こっそり聞こえる声。
文字だけで見ると卑猥な言葉。
こっそり見える女性の姿。
「ダメ。ダメだよ」
「……」
恋次は思わず息を呑む。
ここまで見ると卑猥な世界。
でも実際は違う。
恋次は窓から顔を出す。
そこには犬のタマが恋次の家の前で大きな物を出していたからだ。
当然モザイクなんて現実にはない。
グロテスクな何かがそこにある。
なにかはあえて言わない。
運気があがらないものなのは確かだ。
「れんれんごめんね。
すぐに掃除するから!
ちょっとの間、お外に出れないけど。
我慢してね。中にいてね!」
タマに引っ張られるように女の子は引っ張られていく。
女の子の名前は
通称キヨちゃん。
恋次がこっそり好きな女の子で幼馴染だ。
「あー。でっかいのまた出されてんな―」
そういったのが聖子を後ろから見守る男。
水島
通称ヒロくん。
こちらも恋次の幼馴染。
そしてキヨの彼氏だ。
紘は、サッカー部のエース。
恋次が一生懸命勉強して受験して合格した高校をサッカーの推薦入学で合格した。
ちなみに勉強が出来ないわけではない。
むしろできる方だ。
一般入試の選択もあったものの一般入試で行くよりも推薦入学で自分が入ったほうが1人合格者が多くなる。
そう思ったからだ。
でも、実際のところは変わらないのをこのときの紘は何も知らない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます