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バブみ道日丿宮組

お題:ゆるふわ愛され情事 制限時間:15分

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 ホームレスだった僕を救ってくれたのは、一人のお嬢様。

 なんでも学校に通えてた頃から狙ってたらしい。

 マーキングにストーキング。

 誰からの支援ももらえなくなったところで、引き取りに来たということだ。

 彼女の執事になって、はや数日。

 驚くことばかりで、あまり慣れない。勉強することが多い。また学校に通えるのはいいけれど、誰もが皆財閥の子どもと思うと、あまり声をかけることができないし、かけたら彼女が怒り出す。

 結局は、勉強に集中するか、彼女の身の回りのお世話をするか、執事業を学ぶで、毎日が過ぎてく。

 彼女は着替えることができなかったり、家事ができないのは、お嬢様らしさがあるけれど……。性に貪欲すぎるのはいかがなものか。

「……はぁ」

 今日も朝から、絞られた。

 絞った当人である彼女はすごく満足そう。

 毎日毎日これだと、学校を卒業するころには枯れてるかもしれない。いや、むしろ子どもができてないか不安だ。

 彼女は毎度中出しを望む。避妊具を嫌がる。子どもができても気にしないという。さすがにホームレスだった僕の子どもを産むのはまずい。

 仕方ないので、僕は精子が死ぬ薬を飲み続けてる(他の執事さんに教えてもらい、カートン買い)。効果があるのかないのかはわからない。

 死んでようと生きてようと、彼女は僕が白い精子を出すのに喜びを感じてる。

「どうしたの?」

「……なんでもありません」

「そう。なら、よかった」

 パンツを履かせ、ブラジャーを付けて、制服を着させる。ベッドから落ちてるパジャマを拾い、畳みベッドの上に重ねる。

 次に彼女の髪のお手入れ。

「だいぶ慣れてきたわね」

「……仕込まれましたので」

 他の執事に初日に着替えと、お手入れはたっぷり教育された。

 家事はホームレスになる前にやってたので、なんとかなった。専門分野は専門家がやるし、そこまで大変な家事というのはやってない。お手伝いさんといったほうが正しいかもしれない。

「今日は、大事な家族会議があるから」

「では、僕は席を外しますね」

「ダメよ。あなたのことを紹介する場なのだから、いなくならないで」

 家族に紹介? どんな理由で?

「大丈夫。みんな優しいから」

 優しい。搾り取られる?

「いいわ。車に向かいましょう」

 疑問が頭に浮かぶ中、僕は手を捕まれ、屋敷の外へ。

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