ねむ

第1話

僕が住んでるマンションの屋上。ここが僕の居場所。

けど、今日は先客がいた。

背の高い女の子。

君は下を見ながら泣いていた。

あそこに立ってる時点で分かった。


「死んじゃうんだ」


そう、僕は呟いた。

君は僕に気づいてない。

そして、君が飛び降りようとした瞬間。

後ろから服を引っ張った。


「誰」

「危ない」

「は」

「君もだけど、下で歩いてる人達も」

「、、」

「辛かったんだ」

「私の事なんか一つも知らないくせに!」


そう言って君は涙を流した。





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