第4話 そのまま進む



 見てる人間はいないし、つっきってしまおう。


 俺は看板の向こうへ歩き出した。


 けれど、危ないな。


 工事道具が適当にその辺にほかってあるぞ。


 作業している奴は、どこか離れた所で休憩しているんだろうか。


 俺みたいな奴が、通った際に怪我したらどうするんだ?


 俺はそこらへんにある道具を踏まないように歩いていった。


 しかし、そのせいで他のものに警戒するのがおそろかになったみたいだ。


 偶然散歩していた野良猫の尻尾をふんづけてしまった。


 猫は毛を逆立って、俺につめとぎラッシュ。


 ぐああああ!


 クリティカルヒット!


 俺に99999のダメージ!


 散々な目にあっちまった。


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