第14話

グレープフルーツゼリーをいくつも作ってきて分かったことがある。


蜜柑は身のフレッシュな甘さが身上だ。


ところがグレープフルーツは、あの苦味がなくては誰なん?ということになる。


独特の良さを引き出すには、布に中袋ごと入れて、最後にギュッと絞る。


最後の絞り方で苦味の調節ができるので好みのところでやめる。


これでがたされて、惜しいが美味しいになる。


たぶん反対に、蜜柑は皮の渋みを出さないように絞っているはずだ。


某和菓子屋は夏蜜柑が切れ、急遽グレープフルーツを使ったとのことだった。


普段作らないものだったので、蜜柑仕様の作り方をしたに違いない。


作り手に言いたい…すごく言いたい…が勇気はない。



【グレープフルーツゼリー】 


グレープフルーツ(据わりの良いもの)   1個

砂糖                   50g

粉ゼライス(水大1を加えておく)     1袋

グレープフルーツ絞り汁&水       約250ml


《作り方》


グレープフルーツを横半分に切って、皮から中袋ごと実を取り出す。


濾し布に中身をくるみ果汁を絞り出す。最後にギュと絞る加減で風味を調節する。


  ※ 取り出しにくい時は、先に果汁絞り器で少し絞ってから中身を取り出す。


  ※ 風味=苦味を出す為、果汁だけにせず、濾し布で絞る工程は省略しない。


皮の容量を計って、絞り汁に水を足し、ちょうど良い量にする。


鍋に果汁と砂糖を入れ火にかける。グラグラさせず、混ぜながら砂糖を煮溶かす。


水を含ませたゼライスを混ぜ、溶けたら火からおろし粗熱を取る。


皮に流し込んで半割を2個作る。 冷めたら冷蔵庫に入れ固める。


  ※ 出来上がりに、泡立てた生クリームやミントを飾っても良い。

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