14日間の人生最終試験

佐々木ひな

1日目

20XX年、11月8日、13時、都内某施設

健康な男性100名が集められた。


年齢は18歳〜29歳

身長は160cm〜185cm

体重50kg〜80kg


俺は、父親に言われてここに来た。


ここで今から何が行われるのか、

何をさせられるのか何も説明されていない。


俺の育った家庭は一般に比べるとかなり裕福で、幼い頃から私立学園に通い、もうすぐ、祖父が設立した会社を継ぐのが決まっている。


つまらない人生だ。ただ敷かれたレールの上を走るだけ。だが俺は、何も反抗するつもりはない。生まれながらに恵まれているのだから、とことん利用させてもらう。


自分の力で稼げる様になったら、何かやりたい事でも見つかるのだろうか、、


1日目


全ての持ち物が回収され、指定の着替えが渡された。身体の隅から隅まで計られて、全員清潔に風呂に入れと指示された。


風呂から出ると豪華な食事が用意されていた。

隣の席のやつと少し会話をした。

隣のやつは、(佐野 大我)

26歳都内在住のフリーターらしい。

気さくなやつで、顔も男前だ。


その後は、21時まで各部屋で自由時間。

人がいないのに監視カメラがやたら多い。

何を見られているのだろう、なんとなくだけど酸素が薄い気がするのは気のせいか?


22時消灯

なかなか寝付けず、不安もあったが、来月クリスマスだな、彼女とどこに出掛けようか、なんて呑気な事をずっと考えていた。

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