第23話 軍拡しちゃう?

 あかりちゃんがソファでコーヒー飲みながら携帯をいじっている。

 俺は明日から千葉に行くから準備している。BBボトルに弾を補充してバッテリーを充電してガンバッグにM14とM3(ショットガン)を入れてあかりちゃんのバッグにはSR15を納めた。装備品と着る物は既に車に詰め込んである。

「ねぇねぇ!」

「ん?」

「昨日からねTwitterを始めたんだけどね」

「うんうん」

「平蔵さんの話題が結構出てるよ」

「俺の??なんて?」

「カゲトラ氏と出会えた!とか長野サバゲーマーらしい!とか偽者いたりしてる!」

「どういう事??」

「ユーチューバーさんがあげたツイートとかフィールドの写真とかで会えたらラッキーなサバゲーマーさん的な扱いされてる!」

「うけるな」

「いつものフィールドに調査きて動画あげてる人とか居るよ」

「笑えるな!」

「笑えるけど怖いね!」

「どうせならあかりちゃんは俺の彼女ですってツイートしたら?」

「え~!本名使うのやだなぁ」

「なんて名前でTwitterしてるの?」

「light@サバゲーってしてる!写真はブラックナイトだよ」

「二人で撮った“毘”パッチが見える写真使ってみたら?」

「大丈夫かな~」

「ほっとくと勝手な憶測でやらかす奴とかヘイトが出て来るんじゃないかな~その前に本人登場しておいた方が良くない?」

「あ~確かにね!早速載せてみようか!」

「うんうん!コーヒーもう一杯煎れるね」

「ありがとう!」


 サバゲーの話、戦争かゾンビ映画、あとはイチャイチャした日々を送っている。たまに俺の職場のシューティングレンジで遊んだり日曜日のサバゲーの反省会したりしている。二人の過去の話はあまりしないのである。人はそれなりに歳を重ねていればそれなりに色々とあるからである。そして、それを見ていたら前に進めないのでマイナスになることは考えないのが一番である。


 あかりちゃんは俺と二人で銃を構えてる写真を載せた。


 #サバゲー #カゲトラ氏

 #light氏

 毘パッチが汚れてきている💦


 と、ツイートしていた。


「明日は印西市?」

「うん!土曜は山林系の所で日曜はあかりちゃんと出逢えた市街地フィールドの予定にした」

「なんか恥ずかしい!ホテルも初めて泊まった所をとったよ」

「おっけー!」

「あのさ~」

「なに?」

「新しい銃がねぇ~欲しいの~」

あかりちゃんは猫なで声で俺の肩に頬をスリスリしてきた。

「えー!…何が欲しいの?」

「次世代のurg-Iがね!欲しいの~」

「あれか!格好いいよね!」

「次世代ならさぁレシーライフルとマガジンを共有出来るじゃん?」

「確かに都合良いよね!」

「うんうん!あとね…」

「もう一個あんの?」

「うん!co2M17!」

「ハンドガンかぁ確かに寒すぎて今の奴は使えないもんね!それなら俺もm9co2欲しいなぁ」

「二人で新しい銃を揃えようよ!」

「確かにね~俺の使ってる奴は10年前でしかも空白の放置時間もあるしレシーライフルは元気だけど他のはへたってきてると思うしね!良いかもね!」

「やった!!」

早速二人で欲しい銃を検索してワチャワチャした。


続く


※co2

最近は何処でも使えるようになったが昔はマルシンFN5-7しかないのと外部ソース扱いによって禁止フィールドがあった。今はASGK等の規格も設定されていて安心して使えるようになっている。種類も増えてきていて性能もかなり良くブローバックの迫力満点で撃っていて楽しい。尚且つ寒さにある程度強くてマイナス近い気温の中でもある程度は使えるのである。寒い地域のサバゲーマーにはお薦めである。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る