第2話 出会い
それから5日後。朝の生放送に出演していた為3限が始まったであろう時間に登校した桜庭はどうしても今日は教室に入る気分になれなかった。3限が終わるまで中庭を探索しようと思い歩いていると人目につきにくい場所に一面色とりどりの花が咲いている花畑を見つけた。
学校にこんな場所があるなんて思ってもいなかったので、桜庭は秘密基地を見つけた子供のように嬉しくなり、鞄の中から密かに趣味としているカメラを取り出した。
そして自分の幸福感と共に綺麗な花をカメラに収めようと夢中になってシャッターをきっていた。こんなにも心の底から楽しいと思えたのが久々だったため時間を忘れて自分の世界に入っていた。そのため背後に人がいることに気付かず、
「授業中だよね??」
まずい。先程の満ち溢れた幸福感から一瞬にして現実に戻された桜庭は、先生に授業をサボっているところを見つかってしまったと思い恐る恐る振り返った。
しかし、そこには先生の姿はなく、かわりに私の初登校日に欠席していた隣の席の如月優斗が立っていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます