1話 出会い
すぐにきた通知にびっくりしてみてみると、みんな挨拶を返してくれていた。
それだけでも嬉しかったが、中の人同士でお話しするチャットの方にも入れてくれた
学校では、私は邪魔者扱いされるのに
それが当たり前だというのに。
そこでは、みんな親切だった。話しかけてくれた。
「私が・・・可愛い?」
私の反応で、可愛いと言ってくれた人がいた。
かわいいなんて、言われると思ってなかった。
私にも居場所ができた。生きる意味ができたと、喜ばしかった。
でも、やはり相変わらず現実では、嫌なことばかりだ。
いじめなんて日常でしかなかったし、別にもうどうする気もなかった。
それでも、人の前では繕って明るく道化を演じた。
そうすることで、いつかくるらしい救いを待っていた。
本当に私は救われた。
たかが少しの誉め言葉だけで単純だ。といってしまえばそうだろう。
でも、その誉め言葉を私はずっと求めていたのだ。
初めてかもしれない。
生きていてよかったと思うなんて。今は死にたくないと思うなんて。
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