超世界の者たち

白悟那美 破捨多

第1話「超世界」

ここは、ありとあらゆる者たちが集う場所。

超世界とそこに住む者たちは呼ぶ。

その者たちの生い立ちは様々だが、この世界に生きている者たちは他人の事情などは気にしない。だが、今日その日常は変わるのだ。

新たにこの超世界に飛ばされた人間によって


「ここは、どこなんだろうか。」

俺の名前は夜影やえい 裂九真さくま14歳、大阪に住んでる普通の中学生だ。いきなり現れた巨大な裂け目の様なものに引きずり込まれて、目が覚めるとそこは知らない森の中だった。

「お前、この森で寝てたら死ぬぜ」

いきなりだった。

僕の顔を覗き込むようにして、赤い目をした赤髪の僕と同じくらいの歳の人が話しかけてきた。


(それはあまりにも不思議な光景だった。

このブラフの森で寝てるやつがいるんだからな。誰でも入れるが中は入り組んでてたまに危険な妖精や化け物、妖怪なんかもいる。

そんなこの森で寝てるなんてヤバいやつだ。

でも、この俺が見た事ないやつなんているか?いる訳がないぜ。なんてったって、この 情報屋、立華たちばな 小野江このえの能力はこの超世界ちょうせかいに存在している者たちを把握する能力なんだからな。とりあえず声をかけてみるか)


「いやー、お前この森で寝るとは勇気あるじゃないか。感心するぜ。」

「ここって、そんなに危険な場所なのか?」

「お前、知らずに寝てんのかよ。」

「いや、起きたらここにいたんだよ。」

「どういうことだ?お前の事が何も分からないぜ。お前の能力は妨害系か?」

「能力?一体何の話だ?」

「あぁ、大体わかったぜ。お前違う世界からやってきたんだろ。それも人間界で地球。」

「いや、あってるんだけどさ。違う世界って どういう事なんだよ。ここは地球じゃないのかよ。」

「そうだぜ。ここはありとあらゆる者たちが集う場所、超世界だ。お前は選ばれたんだよ。この世界にな。」

「はぁ?意味がわからねぇよ。」

「とりあえず、この世界の主に合わせてやる

言い忘れてたが、俺の名前は小野江、宜しく頼むぜ。えっと、、、名前は?」

「夜影裂九真だよ。宜しく、小野江」

「おう。」


突如超世界に飛ばされてしまった裂九真と

超世界の情報屋をなのる小野江はこの時まだ何も知らない。これが超世界の変化の始まりという事を。

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