超世界の者たち
白悟那美 破捨多
第1話「超世界」
ここは、ありとあらゆる者たちが集う場所。
超世界とそこに住む者たちは呼ぶ。
その者たちの生い立ちは様々だが、この世界に生きている者たちは他人の事情などは気にしない。だが、今日その日常は変わるのだ。
新たにこの超世界に飛ばされた人間によって
「ここは、どこなんだろうか。」
俺の名前は
「お前、この森で寝てたら死ぬぜ」
いきなりだった。
僕の顔を覗き込むようにして、赤い目をした赤髪の僕と同じくらいの歳の人が話しかけてきた。
(それはあまりにも不思議な光景だった。
このブラフの森で寝てるやつがいるんだからな。誰でも入れるが中は入り組んでてたまに危険な妖精や化け物、妖怪なんかもいる。
そんなこの森で寝てるなんてヤバいやつだ。
でも、この俺が見た事ないやつなんているか?いる訳がないぜ。なんてったって、この 情報屋、
「いやー、お前この森で寝るとは勇気あるじゃないか。感心するぜ。」
「ここって、そんなに危険な場所なのか?」
「お前、知らずに寝てんのかよ。」
「いや、起きたらここにいたんだよ。」
「どういうことだ?お前の事が何も分からないぜ。お前の能力は妨害系か?」
「能力?一体何の話だ?」
「あぁ、大体わかったぜ。お前違う世界からやってきたんだろ。それも人間界で地球。」
「いや、あってるんだけどさ。違う世界って どういう事なんだよ。ここは地球じゃないのかよ。」
「そうだぜ。ここはありとあらゆる者たちが集う場所、超世界だ。お前は選ばれたんだよ。この世界にな。」
「はぁ?意味がわからねぇよ。」
「とりあえず、この世界の主に合わせてやる
言い忘れてたが、俺の名前は小野江、宜しく頼むぜ。えっと、、、名前は?」
「夜影裂九真だよ。宜しく、小野江」
「おう。」
突如超世界に飛ばされてしまった裂九真と
超世界の情報屋をなのる小野江はこの時まだ何も知らない。これが超世界の変化の始まりという事を。
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