第16話 うまそうなもの

「あれっ?机の上にあった私の紙袋、知らない?」


 取引先回りを終え21時に帰社。


 私は隣席の同期に尋ねる。


「ああ、さっき酔って帰社した部長が食ってたよ。うまそうなものがあるから、開けて食っちゃえって」


「えっ、部長食べちゃったの?」


 私は目を見開く。


「あれ、キャットフードなんだけど……」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る