ブラのフォック

俺は酒臭い女を支えてリビングのソファーまでなんとか連れて行った。

彼女は虚ろな目で力無くソファーに寄り掛かったと思うと・・・

「ウッ・・・ 気持ち悪い!」

とか言い出した。


慌てて彼女をおんぶしてトイレに連れて行った。

「オェー 気持ち悪い。」

彼女は虚ろな目で俺に何かを訴えている様にも見える。


俺はトイレで吐く彼女の背中をさすった。

こんな状況なのに俺はある事に気が付き、自責の念にかられた。

・・・彼女の背中をさする度、3つのポッチが指先に引っかかる。

・・・ブラのホックが3つ有る。

俺はそんなモノが有る事を初めて知った。



ここでまた紗名が話しだした。

「ブラのフォックが4つのモノも有るよ。まぁ私が着ける事は無いだろうけどね。」


えッ? フォックが4つのブラ?

思わず反応してしまった俺の顔を見て紗名はニャッとした。

「それからどうなるの?」



俺は彼女が落ち着くまで付き添った。

そしてまた、リビングまで連れて行って水とウコンドリンクを渡すと彼女は一気に飲み干す。

暫くすると気持ち悪いのも落ち着いて来たみたいなのでソファーを平らにして横になった彼女に毛布をかけた。

「今日はもう寝た方がいいよ。気持ち悪くなったらこのボウル使って良いから!」

俺は彼女の顔のすぐ隣の台にボウルを置いてその場を離れた。


彼女に押しきられて家に泊めてしまったけど大丈夫なんだろうか?

今更心配に成ってきてもどうにも成らないので俺は自分の部屋のベッドに潜り込み眠りに就いた。

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