間話『雀トモコの配信お休みの一日』
ごてごてしたカチューシャを付けた私は再び幼女の姿に成り少し荒れた地を駆けていた。
最近ふと思うことがある。
この全身に流れる痛みはどうして流れているのだろう?と。
スライムちゃんたちにお世話されている間は足が痛いだけで全身は痛くない。
「ま、マッドだ!」
「あー…オワタンゴ」
そして、痛みでアセンドするらしい他の人は別にどこも痛くないらしい。
なんでだろう?
内側が焼けるように痛い。
水を飲んでみても治らないし、転がりまわっても治らなかった。
でも、さくちゃんが配信を続けてっていうし、何より、足があるから。
「えへへへへ…」
多少痛くても、つらくても、苦しくても、この世界に再び潜ろうと思える。
you are game winner
昔から射的は苦手だったけど、ゲームなんだし、少しだけ触ってみようかな。
^^^^^
バトルモードからストーリーモードに移動する。
出迎えてくれたのはルフ君だ。
ラムちゃんはこの前のアセンドから姿を見せてくれていない。
配信で必要になってるわけじゃないから、自由にさせてあげてる。
今日は何しようか。
「ねえ、ルフ君は何したい?」
じつは、少し気を付ければこっちでは普通に話せる。
さ行は少し不安だけど、配信でのキャラクター…いや、『マッドちゃん』としての場でなければ普通に話してもバチは当たらない…と思う。
「…そっか、ラムちゃんは一人で地下下水道にいったのね。なら、ジュオちゃんといっし、しょ、に、森で闇狩でもしようか。」
なんとなく、ルフ君がラムちゃんがしてるレベルアップのために闇を倒しまくるのをやりたいのだ!って言った気がするから、どうせ暇なジュオちゃんをお供にしてレベリングに行こう。
…ジュオちゃんって優しく撫でられるのも好きだけど、
…ちょっとわかってあげられないかな。
ともかく、強さはルフ君と私のお墨付きだから、お供としては問題ないよね。
…今日の御褒美にどっちを欲しがるかだけすごい心配だけど。
^^^^^
軽くレベリングして18時くらいでアセンドした後、今日はお風呂の気分だったからスライムちゃんとお風呂に入る。
こっちのラムちゃんは私の胸の上か頭の上に乗るのが好きで、特にお風呂に入るときは胸の上に陣取るか、ぷかぷか浴槽にういてる。
体の汚れはスライムちゃんたちが食べてくれるので体は洗わなくても大丈夫だけど、お風呂に入りたい気分とかあるじゃん。
ピンポーン
ん、誰か来たっぽい?
結構長風呂だったし、でますか。
「はい!」
えいや。
バチコン!
「ワギャアアアア!」
あ、先輩だったや。
「もっときおつけてあけろ!」
ご、ごめん。
事故から力加減がしにくいんだよね…
ぐちぐち文句を言う先輩だけど、余ったからって肉じゃがを持ってきてくれた。
ワギャワギャ言うけど、料理はうまいらしい。
この前持ってきてくれた…
えっと、酢豚?だっけ?あれもおいしかった…らしい。
もらったものはなぜかスライムちゃんたちが勝手に食べちゃうから私はおいしいのか知らないけど。
今日も先輩は騒ぎながら帰っていった。
スライムちゃんたちによく拭いてもらってからさくちゃんにプレゼントされた下着を着て、スライムちゃんたちが料理しているのを眺める。
ウニョリンウニョリンって動いてるのを見ると可愛く見えてくるよね。
見ているうちに晩御飯ができた。
メニューは…えっと、クチョトゥルール?っていう伝統料理らしい。
…これ何のお肉ですか?
秘密ですか、そうですか…
大変おいしゅうございました。
スライムちゃんとでーぷきす(歯磨き替わり)をしてからベッドにインする。
今日はもう寝ようかな…
眠いし…
じゃあみんな、おやすみね。
あとがき
すごーい!
次から次にリアルで問題が起きていく!
もうほんとに…
次回、ラムちゃん覚醒!
ルフ君お役御免の危機!?
次回も読んでくださいね~
うふふふ~
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