第26話 地獄からの解放
やっとだぁ、やっと、昼休みが終わったー、
お弁当を食べるだけなのになんでこんなに疲れたんだろう結局あの後も...雫ちゃんと2人で居たら結芽に見つかって、また2人で居たら皇城先輩に見つかってまた2人きりになるし、大変だった。
「うぅ、真也ぁー」
「ど、どうしたんだ、夏輝」
「実はあれからね、」
◇◇◇
「そうか、大変な目にあったな、夏輝」
「分かってくれるのは真也だけだよぉーー」
まぁ、これからまた夏輝は大変な目にあうだろうし、゙ご愁傷様゙この言葉を心の中で言っておこう。
◇◇◇
うぅ、今日は一段といつもより疲れたなぁ、あれ?なんだか眠くなってきた...な..
「まさか、こんな所で夏輝君が寝ているなんて、無防備にも程があるよ···夏輝君、これは君が悪いんだから自業自得だよね」
(チュ)
「流石に寝ている相手の唇にキスなんて悪いからね、ここはほっぺにしておくよ、このお返しは私というペットで我慢してくれると嬉しいな」
そう言って去っていくのはこの学校の生徒会副会長の神咲来美。彼女は少しの間しか夏輝と交流がないにもかかわらず、とてつもなく夏輝を愛している。そして、夏輝のペットになりたいというどうしようもないドMであることは今の
夏輝には知る由もないことだ。
◇◇◇
(なんだ?なにか柔らかい物に包まれているような···って!)
「ど、どうしたんですか!成宮先生!」
「あっ!夏輝君起きちゃったのー、もう少し寝顔を堪能したかったのに!」
「そ、そんなことは置いといて、どうして僕と一緒に寝てるんですか?」
「それはね、私が教室に戻った時に(夏輝の体操服の匂いを鍵に行った時)に教室で寝ている夏輝君がいたから、風邪を引いたら大変と思って保健室まで連れて行ってから、ベットの中で夏輝君を暖めていたのよ!」
「保健室まで連れてきてくれたことはありがとうございます、でも、どうして一緒に入って暖めようとしたんですか!」
「風邪を引いたら大変と思って...」
先生は善意でしてくれたのに、こんなことを言っちゃいけないよね、
「先生、僕を暖めてくれてありがとうございました。とても暖かかったです」
「夏輝君...」
「先生?」
「よし!今なら大丈夫よね!夏輝君、私と···」
「何してるんですか!」
『空(さん)!?』
「成宮先生は早くお兄ちゃんのベットから出てってください、発情した雌の匂いがお兄ちゃんに染み付いたら大変です」
そ、空!何言ってるの!?
「嫌よ!離れないわ!」
「ふざけないで下さい!」
「そ、空?」
「なんですか?お兄ちゃん?」
「先生は良かれと思ってしてくれてたんだから、そんなに言う必要ないと思うけど、」
「ダメだよ、お兄ちゃん、お兄ちゃんは優しいからあんな女たちをその気にさせちゃってるんだから、気をつけなきゃ!」
お、女たち?
「そ、空?女たちって?」
「お兄ちゃんは知らなくていいんだよ!」
「で、でも...」
「ほら!お兄ちゃん帰ろ!」
「う、うん...そうだね、成宮先生さようなら」
「さ、さようなら」
_____________________
先生可哀想すぎるでしょ、2回も告白を邪魔されるなんて、書いてるのは自分だけど...
あと、明日は新作を書くと思うのでよかったら読んでください!
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