第4話 嫌いなこと

「席について!朝のホームルームを始めるよ」



この人は僕のクラス担任の成宮鏡花(なるみや

きょうか)先生だ。

23歳で教師になっていてとても優秀らしい、

思春期の僕には少し大人な感じで近寄り難い

存在なのだ。



「特に連絡することはないです」

「今日も1日頑張りましょう」



ホームルームが終わったら10分後には授業が始まる、体育だから急いで着替えなければいけない。



「なあ、夏輝」

「なに?真也」

「自分のことをどう思ってる?」

「? そんなの簡単だよ」

「普通の男子高校生だね」

「はぁーそんなことだろうと思った」

「夏輝は普通じゃ有り得ないくらいの生活を送ってるんだからな」

「そ...そうかな?」



真也はたまに意味のわからないことを言う

僕が普通じゃないとか異常だとか、そんなことないんだけどな



「よし集まったな じゃあ体操はじめ」




◇◇◇


「今日はバレーボールをする」

「まず初めに2人1組のペアを作って基礎練習から 開始」



あぁ始まってしまった僕の嫌いなものが、1組は全員で41人の奇数のクラスなのだ。察しのいい人は気づいているかもしれないけど僕はいつも必ず余ってしまう。

真也を誘えばいいって?いやいやみんな僕が誘う暇もなく一瞬で決まっているんだよ、まるで最初から組む人が決まっているみたいに



「余った夏輝は私とだな」

「はい...お願いします」



絶対いつかペアぼっちを、脱出してやる!



本当はみんな組みたいが体育教師が成績という人質をとることによって強制的に夏輝を余らせて自分とされるようにしている体育教師の陰謀ということは今の夏輝に知るよしもなかった。




_____________________

あとがき

まさか2日でフォロワー20人以上になるなんて思いもしませんでした。フォローして下さった方々ありがとうございます。

今回は転校生を出そうかと悩んだんですが、ちょっと自分では力不足で出せそうにありません。今日中に次の話も投稿しますのでよろしくお願いします。





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