組織 世界魔法結社
●世界魔法結社(The academy of global wizardry)
概要:
イギリスはロンドンに本部を構える、全世界の魔法使い組織を監督する組織。
元は小さな魔法結社の相互協力組織であったが、第一次世界大戦を機に世界中の魔法使いを監督する組織の必要性が高まり、国際連盟と同時期に今の形で結成された。
それでも出来た当時は、多くの魔法使い組織がこの結社の支配下になく自由に活動していたが、かの第二次世界大戦によって連合側で勝利に貢献したことから、大きく勢力を伸ばすことになる。
現在では全世界の魔法の中心とも呼べる存在になっており、この組織を通さないと魔法の新技術を発表する機会を持つことすらできない。
第二次大戦中基軸側にいた国家の魔法使いは、一昔前までは最上級導師になることすらできなかったが、一部の国に関しては緩和されている。
アジア圏の中で唯一の最上級導師を輩出している中国は、ロシアなどと手を組んで日本の土御門家の者が最上級導師になるのを妨害している。
略称:アカデミー
本部:ロンドン
所在地:世界各地
席番制度:世界魔法結社に所属する者は一様に特定の席番を与えられる。これによって世界的に魔法関連の恩恵を受けることが可能である。
階級制度:世界魔法結社にも階級制度は存在する。しかし、主に世界魔法結社内での力関係を表すものであり、個人の実力を表すものではない。
『門外者(outsider)』=外陣最下位。席を置いてはいるが結社の一員としての活動はそれほどしていない者。
『新参者(new comer)』=外陣下位。席を置き、魔法を学ぶものとして、結社に通い始めた者。魔法を扱えない一般人はこの階級が最上位階級。
『学徒(student)』=外陣中位。結社に席を置く一般的な魔術師。門外魔術師の多くはここから始まる。
『准導師(associate master)』=外陣上位。結社に席を置き、導師の補佐をすることが出来る実力者。結社の管理職でない者の最上位階級。
『導師(master)』=内陣下位。結社の一般管理者。結社内に部屋を持つことが出来る。
『上級導師(high rank master)』=内陣中位。導師の中でも特に優れた実力者。多くの准導師を引き連れている。
『最上級導師(grand master)』=内陣上位。導師を指導・監督する役割を持つ最高責任者。現在は10人しかいない。
『超越者(mega therion)』=結社の最高位。結社の長。最上級導師の中から一定の任期をもって選ばれる。
指導者:
『トレヴァー・ノースモア』男、96歳
生まれはイギリスのロンドン。
現世界魔法結社最高指導者。齢96歳にして50代にしか見えない大魔法使いにして、魔法分野では最上位の使い手でもある。
特に再生魔法と超広範囲に及ぶ植物操作が得意である。
幹部:10人の最上級導師
『ブラッドフォード・ブレント・ハンティントン』男、58歳
イギリス出身の大魔法使い。最も次期指導者に近いと言われ、『大魔導』の異名を持っていた男。
しかし、裏では犯罪組織などともつながり、目障りになってきていた土御門家を貶める工作を行っていた。
だが、ある事件をきっかけに逮捕・拘束され、同じ最上級導師である王波の罪までおっ被せられて失脚した。
死者蘇生魔法を得意とし、自身も不死の存在である(不老ではない)。
『ネル・ダービー』女、71歳
イギリス魔女術会の最高指導者にあたる重鎮。盲目の魔女であり、かつて大規模な弾圧のあった魔女たちの地位向上を目指して活動している。
記憶を操作したり、人を動物に変える魔法を得意とする。
『エトムント・ロスラー』男、43歳
ドイツ系アメリカ人の男。術具作成の最高権威であり、世界中あらゆる分野の魔法による術具を作成できる。
土御門咲夜の師匠であり。土御門治正を同じ最上級導師にするために活動していた。
特別な魔法は扱えないが、現代科学と魔法を組み合わせた、魔法科学が得意である。
『アントン・アレクサンドロヴィチ・フィリペンコ』男、74歳
ロシアの魔法界の支配者的存在。中国の王波以外とはつるむことのない無口な男。
日本の土御門家が最上級導師になって、世界魔法結社の勢力図が西側諸国に傾くことを恐れて、土御門家を世界魔法結社の重要ポストから排除し続けている。
様々な虫を支配したり、無から精密な構造の武器類を生み出す魔法を得意とする。
『マリア・ラッツォリ』女、89歳
イタリア出身。結社で初めて基軸側から選ばれた最上級導師。
古い魔法の権威であり。古代語を無数に操る、魔法の歴史の生き字引。
特別な魔法は扱えないが、古い時代の魔法に関しては彼女以上の知恵者はいない。
『キーア・クンナス』女、75歳
北欧ドルイド界の最高指導者的立場にある女性。
その外見は今だ二十代の若さを保っている、まさしく魔女である。
彼女は特に物を浮遊させる魔法が得意であり、巨大な軍艦すら持ち上げるほどの魔力を持つ。
『ジェラルド・デイミアン・ボイス』男、63歳
イギリス出身の魔法学者。かの土御門治正氏の助手を務めていた人物であり。
現在はその遺志を受け継いで、汎魔法に関する研究を行っている。
最上級導師の中では最も実力が劣っているが、それでも魔法学分野では他の追随を許さない天才である。
土御門家の後見人のような立場であり、土御門家を世界魔法結社の重要ポストに付けようとする勢力のリーダーである。
『デニス・マールムストレーム』男、50歳
北欧出身。妖精や精霊、そして妖怪に至るまで異能の存在を研究しているその道の権威。
異能の存在を支配する異能力を持ち、それでどのような妖怪の類でも仲間にできる。
最近、最上位導師になったばかりの新人である。
『クリスティーン・アムレアン』女、87歳
チェコ出身。世界魔法結社において最もスタンダードな魔法である『西洋魔法=ルーン語魔法』の権威。
動物と魔法を使わず会話できる以外は特に特別な魔法は使えない。
しかし、それでも敬われているのは、現在の最上級導師の中で最も古い最古参であるからである。
『王波』男、年齢不明
中国人。おそらく現在の最上級導師の中で最も高齢な人物。
れっきとした仙人であり、不老長生の技をもって生きている生きた伝説。
扱う仙術は、生き物の寿命操作や、治療術が主であるが、それよりも彼を強者たらしめているのは、彼の持つ『宝貝』である。
彼は、アジア唯一という地位に固執しており、日本などアジア諸国の魔法使いが重要ポストにつくことをことごとく邪魔している。
さらには、様々な違法行為に手を出しており、それをすべてブラッドフォードにかぶせて、氏を失脚に追い込んでいる。
ある意味、世界魔法結社の腐敗の中心にいる『老害』である。
特務:
世界魔法結社の実働部隊である下位組織。主に上級導師~准導師の中から選ばれるエリート部隊である。
特務は、ルーン文字の名を与えられた幹部と、その部下である特務兵によって構成されている。
一応、ソウェイルが特務の司令官的存在ではあるが、幹部ごとに独立性が高く、バラバラに活動することも多い。
基本的に最上級導師たちの命令でその力を振るう。
その他:
『ティナ・ダウディング』女、31歳
死怨院乱道を世界魔法結社に導いた女性。偽名はシルヴィア。
日本と日本人に並々ならぬ憎悪を抱いており、彼らの絶滅のためなら犯罪行為にすら手を出す。
後に結社が調べたところによると、祖父を第二次世界大戦の時に失くし、さらに姉を日本で失くしているらしい。
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