第163話 『スーパーロボット大戦』シリーズの話 その15
一話飛んだが、『第2次スーパーロボット大戦Z
PS2の『スパロボZ』は小隊制だったが、PSPで発売された『第2次Z』は容量の都合もあり、昔ながらの単機出撃となった。しかし機体もパイロットも大勢いる上に、途中からは『スパロボZ』の部隊「
前の話に出撃できなかったパイロットが、パラメーターを伸ばしたり撃墜数を稼ぐことができるのだ。特に、エースパイロットになると各パイロット固有のボーナス効果が入るため、撃墜数稼ぎは重要だった。このシステムは後のシリーズにも引き継がれていく。
また、本作から変わったシステムとして、回復パーツの使い捨てがなくなったことが挙げられる。『スパロボZ』では、修理機能を持つ機体が自分の機体も修理できるようになり、育成に大いに役だったが、それまでは自分の機体を修理できないため、他の機体に修理してもらうか、HP回復パーツを付けるしかなかった。エネルギー回復、精神ポイント回復等、様々な回復パーツがあったが原則使い捨てで、もったいなくて使いたがらないプレイヤーが多かった。
本作から回復パーツは各シナリオで一度だけ使用でき、次の話で回復するというシステムとなったため、気軽に回復パーツを使えるようになった。これも後のシリーズに引き継がれていく。
「エンブレム」という特殊強化パーツも本作から導入された。エースパイロットの育成数や、稼いだ資金等が一定値に達するともらえ、強力な効果があった。
物語の方は、大時空変動により多元世界となってから20年が経つ地球で始まる。世界設定に大きな影響を与えたのが新規参戦の一つ『コードギアス 反逆のルルーシュ』である。
『コードギアス』の世界では日本が神聖ブリタニア帝国に支配され、「エリア11」と呼ばれているという設定がある。しかし、スパロボでは他作品も関わってくるため、整合性をどうするのかが問題だった。
『第2次Z』で公開された地球の地図は驚くべきものだった。なんと日本が二つあるのだ。片方はマジンガーやトライダー等、スーパーロボットがいるいつもの日本、もう一つが「エリア11」となっている日本である。時空変動の結果によるものだが、何故こうなったのかは後で説明されている。
『マクロスF』『装甲騎兵ボトムズ』等、他星系が舞台の作品も、時空変動でこの地球に来た設定となっている。
本作のオリジナル主人公は元軍人の男性、クロウ・ブルースト。父の残した借金を返すため研究所の新機体「ブラスタ」に乗り込み、敵を倒しながら金を稼ぐという物語である。女嫌いで二枚目半だが、困っている人を見過ごせないというキャラクターが受け、Zシリーズでも屈指の人気主人公となった。
時空変動直後で混乱していた『スパロボZ』の世界とは違い、『第2次Z』の世界は国連が機能しており、主人公たちは国連平和維持理事会代表のオリジナルキャラ、エルガン・ローディックの要請で特別国際救助隊「
しかし、そこに次元獣を操っていた強大な敵が現れる。決定的な敗北を喫した「ZEXIS」の助けとなったのは、他の地球から転移してきた「ZEUTH」のメンバーだった。
次回は『第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇』の後編の予定だ。
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