第160話 『スーパーロボット大戦』シリーズの話 その13

 前回ラストで次回は『第2次スーパーロボット大戦Z』を語ると言ったが、『スーパーロボット大戦Z 』で語りそびれたネタがいくつかあったので延長戦をしたい。


 まずは『宇宙大帝ゴッドシグマ』のBGMについて。アニメではOP『がんばれ!宇宙の戦士』ED『レッド・ブルー・イエロー』のシングルレコードしか発売されなかったため、『スパロボZ』では『がんばれ!宇宙の戦士』が戦闘BGMとして使われた。しかし、後半に追加される「シグマブレスト無双剣」「トリニティウイング」の武器には、アニメ本編で必殺技を使う際に使用された筒井広志のBGMが採用され、緊迫感溢れる戦闘を盛り上げていた。

 なお、BGMのタイトルは「シグマブレスト」と付けられていたが、ゴッドシグマのBGMは音盤化されていないため、アニメ本編等から採譜してBGMを作成したと思われる。これはかなり異例のケースであった。スパロボはゲームのBGMアルバムを出すことが多く、「シグマブレスト」もめでたく音盤化された。


 『スパロボD』で触れた『THE ビッグオー』についても語っておきたい。本作では『2nd SEASON』のエピソードも採用され、主人公のロジャーも多元世界を股にかける交渉人として活躍する。

 しかしロジャーの交渉人能力が一番発揮されたのは、ゲームのクリア時だった。スパロボでは各面のクリア後、撃墜された味方機体の修理代が、撃墜した敵機体代から払われる。敵が強すぎてクリアできない場合、わざとゲームオーバーしてお金と経験値をもらい、自軍を育成するのもスパロボのセオリーだ。ただし、初回クリア時にもらえる熟練値が取れない等、デメリットもある。

 ロジャーがいると、この撃墜された味方機体の修理費がゼロになるのだ。裏でどんなことが行われているか考えると怖くなるが、ともかくプレイヤーは大歓迎し、『スパロボZ』以降の作品では味方機体撃墜後の費用をとらない作品が多くなった。


 今になって振り返ると、参戦作品的にも『スパロボZ』は一つの節目となった作品だった。

 スーパーロボットアニメを代表する作品である『マジンガーZ』の兜甲児は、第二次スパロボから様々な作品で途切れずに参戦してきた。『グレートマジンガー』の剣鉄也、『UFOロボ グレンダイザー』のデューク・フリード、『ゲッターロボG』の流竜馬の4作品は、原作者繋がり等で「ダイナミック作品」と呼ばれ、隣に並ぶと複数の機体での合体技を披露することができた。

 残念ながらデューク・フリードのオリジナル声優、富山敬は亡くなっていたが、代役の山寺宏一をはじめとして、石丸博也、野田圭一、神谷明のオリジナル声優がそろい踏みするのは今のところ『スパロボZ』が最後となっている。1970・80年代のアニメに出演した声優陣も亡くなる方が多く、以降の作品ではなんとか生前最後の収録に間に合った声優も多い。

 そのせいか、『第2次スーパーロボット大戦Z』以降の「ダイナミック作品」はリブート作品や続編からの参戦がメインとなっていく。


 それでは今度こそ、『第2次スーパーロボット大戦Z』に話を移したい。

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