第4話 回想2

「お父さんすごーい!!もう1回やりたい!やってやって!!」


「よーし行くぞ〜!それ!!」



日向はお父さんに海に投げ飛ばされる遊びでとても楽しんでいる。

そんな2人をジーと見ている知紘に、


「知紘、何見てるの?知紘もやろう!楽しいよ!!」


「…僕怖いから嫌だ。見てるだけでいいもん。」



首を横に振り、日向のお父さんにしがみつく知紘。でもそんな弱気な知紘を許すわけなく…



「何言ってんの!男の子でしょ?やってみると楽しいからおいでよ、はーやーくー!!」


「やだー!僕は怖いの!ひなちゃんだけやってもらいなよ!」



日向のお父さんにギュッとしがみつく知紘と必死にお父さんから引き離そうとする日向。



「こらこらやめなさい。知紘くんと日向とでは年齢が違うだろう?知紘くんがもう少し大きくなってやりたかったらみんなで遊ぼう」



ぶすっと不貞腐れる日向とぐすぐす泣き出しそうな知紘。日向のお父さんは苦笑いしながら2人をなだめる。




「そろそろお昼ご飯にしましょー!」


どうしようかと日向のお父さんがオロオロしているところに、タイミングよくお昼ご飯の合図が聞こえて来た。

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