第2話 驚き -日向side-

「本当にちーちゃんなの…?」


「本当だって!嘘じゃねぇって!」


「ごめんごめん(笑) 私が伝え忘れてたの。本当に知紘くんよ」



どうやら目の前にいるこの男の子は私の幼馴染のようです。

名前は知紘ちひろくん。年齢は高校生になったばかりの15歳だそうです。



「お母さんはいつから知っていたの?」


「いつだったかしら…?結構前に教えてもらっていたけど仕事とか忙しくて忘れてたわ(笑)」


「本当にびっくりしたんだから…。え、でもなんでちーちゃんがここにいるの?」


「俺、またここに引っ越してきたから。」


「ぇぇえええ!?」


「ひな姉うるさい。」


「おじさんとおばさんは?」


「…えっと、」


「2人は向こうで仕事が片付いたら来るんじゃなかったかしら?知紘くんは高校の入学式に合わせて引っ越してきたのよね?」


「そうですね。俺は転校とか嫌だから、それだったら始めからこっちの学校に通いたいって思って引っ越してきました。」


「なるほど、そういうことね。じゃあまたお隣さんってわけだ!これからよろしくね」


私は何も違和感なく久しぶりの再会を心から喜んだ。

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