応援コメント

すべてのエピソードへの応援コメント

  • 崇期さん、この短編、この章がとびきり素晴らしい文章で感動しました!少し意地悪目に言いますと、何なら美しくニュアンスに満ちたこの章だけでも良いくらい。後の三つの章は崇期さんがどちらの方向へ何を求めようとしておられるのかが、友未には(も?)よく分りませんでした。崇期さんの美学は一本のストーリーの面白さで読ませるというより、設けられた個々のシチュエーションのなかで何だか言葉化されにくいような矛盾や揺らぎを浮き彫りにして行かれるような性格のものではないかと思いますので、幾許かの不条理さは常に孕まれている反面、ここでは詩情やファンタジーの中にそれが埋もれてしまっているやも。「私が思っとったんは、こういうやつとちゃう!」… う~ん、確かに、何かを求めてぐるぐる彷徨っておられるような感触はありましたし、ラストの三十年の空白も唐突な割に効果的ではなかった気もします。「疲れ果てるほどに苦心して書き上げ」られたのですね … でも、少なくともこの章は大傑作だと思います。迷いがありません。ちなみに、友未なら絶対殺害してやりました!もちろん伸ばした三日月で。
    途中で投げ出さず、完成させて下さって嬉しいです!

    作者からの返信

    友未さん こんばんは。
    毎度お世話になりました。

    今回のお話は自分の頭の中にぼんやりあった架空の小説のイメージをトレースして書くという、はじめての試みでした。友未さんが褒めてくださったこのエピソードと、次のエピソードの家族との包丁の会話のシーンまでが、ドキュメントに残って二年ほど放置されていたものになります。

    その後の物語的な計画もあったのですが、なぜかつづきが書けず……。
    久しぶりに開けて読んでみたら、私も、この冒頭部分の文章だけ「結構、素敵に書けてるんやない?」ってなって、もったいない精神が生まれたのでしょうね。

    後半も、当初予定に立てていたとおりに書いてはみたのですが、「ストーリーとして」はちゃんと描けたものの、友未さんのご指摘にもあった、私が目指す理想郷とも言うべき「非言語化世界」は到達したとは言えなかったかもしれません。

    また企画にどうしても出したかったので、時間もないことから、ChatGPT先生に感想を出してもらい、そのヒントから手直しし、文章を大分削りました。

    私も齢四十過ぎて、いろいろ思うところありまして、そういう心の寂しさみたいなものを盛り込むようになりました。本来、この主人公はもっと傲慢な人間だったような気がします。

    ま、なにはともあれ、完成までの姿を自分でも拝むことができたのは友未さんのおかげです。

    いつも丁寧で心のあるコメントをいただき本当にありがとうございます!
    また企画内容が合えば積極的に参加させていただきます!

    編集済
  • 自主企画への参加、ありがとうございました。
    自分のかつての恋人のことを、「走光性の虫」と喩えるような表現がとても素敵でした。
    これは私の解釈になってしまい、間違ってしまっていたら申し訳ないのですが、
    この作品における「光」とは、「恋人となる女性」のことを指しており、
    「虫」とはもともと集まるべきの月ではなく、
    電灯などの光に集まってしまう男の「浮気性」を表しているように解釈しました。

    作者からの返信

    EVI様 こんにちは。

    従来の殺人とは異なった小説ですので、大丈夫かなぁと心配しましたが、お読みくださりありがとうございます。

    「月の光」を暗喩とするところは考えたのですが、あえて積極的には取り入れませんでした。ただご指摘くださった考察が非常にいいな、おもしろいな、と思いました。

    たしかに主人公は栃原を虫にたとえるところまで貶めていたと思います。単純な喜びとして光を求めた男と、それにより殺されてしまう危うさが感じられ、すごく良いですね。

    コメントまでいただきまして、感謝です!

  • とても面白かったです。シュールで綺麗な絵の中に間違って入ってしまったようでドキドキしました。

    作者からの返信

    来冬さん こんばんは!

    あまり書いたことのないトーンな気がしたので、全体の長さとか、もっと書くか削るかとかで随分悩みました──実際は結構削りました。
    でも、「綺麗な絵の中に間違って入ってしまった」という感想が的確な気がしてすごくうれしかったです。

    多分、きれいなんだけれど怖い、とか、深そうであっさり終わる、とかが理想形だったと思います。
    コメントありがとうございます!