先輩からのおめでとう

篠宮玲

先輩からのおめでとう

部活の試合に来ていたヒメ

「ヒメ、お疲れ様。」

3年生は引退して、この日は応援に来ていた

「せ…先輩、応援ありがとうございます。せっかく来て頂いたのに、負けてしまいました…」

「ヒメは、良くやったよ。準優勝もすごいよ。おめでとう」

「でも、先輩…」

泣き出すヒメ

その瞬間、ふわっと先輩の匂いに包まれた

「…先輩?」

ヒメは、先輩に抱きしめられていた

「泣くなって。ヒメに泣かれると、オレどうしたらいいか分からない」

「先輩…」

「とにかく、お前は頑張ったんだから、自信もてって、なっ!」

そう言って、頭をポンポンして、先輩が離れていく。


「…先輩!」

離れていく先輩の袖を掴んだ。

「…?どうした?」

「私…先輩が好きです…。ずっと好きでした。」

その時、ヒメの頭を先輩がポンポンとなでる。


「ヒメ…オレも言わないといけない事があるんだ。」

先輩を見つめるヒメ

「オレも…お前が好きだ」

その瞬間、また泣き出すヒメ

「…今のはオレが泣かせたな…」

そう言って、ヒメを抱きしめた。

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先輩からのおめでとう 篠宮玲 @sora-rei

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