第18話 ひ.み.つ.❤️
綾香の作ってくれたお粥を陽太は食欲がそんなになかったが綾香が自分の好きなお粥を作ってくれたのが嬉しくて食べていた。その時陽太は静かに涙をこぼしていた。綾香はそんな様子に気づいて心配していたが、陽太が『綾香が自分の好きなものを覚えていてくれたのが嬉しくて感極まっただけだよ』と陽太が言うと綾香はとても嬉しそうな顔をして『当然でしょ私たちいとこなんだから』と言った。
綾香は今日陽太と一緒にいられるのが楽しみで仕方がなかった。どうしたら陽太が喜んでくれるのだろうか。どうしたら陽太がもっと私のことが好きになってくれるのだろうとばかり考えていた。
綾香は陽太に嫌われてしまうことが一番の不安だった。だからこそ陽太に嫌われても私と一緒にいてくれるように学校も無理を言って辞めさせたり、私がたくさんのお金を稼ごうと思ったのが陽太を私がいなきゃ生きることすらできない、か弱い人間にしたかったからだった。綾香から見て陽太はいつも自由気ままで自分のやりたい事をする人に見えていた。だから陽太はわたしから離れていってしまうんじゃないかと懸念していた。
そのために全部結婚の約束だけが本当でそれ以外は私が陽太が好きだからという理由よりも陽太が私から離れてほしくないという束縛が強い部分がいつかばれてしまい、私の事を嫌いになったとしても陽太は私がいないと生きていけなくすることによって離れないようにする計画はかなりうまくいっていた
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