第13話 私頑張っちゃいます‼︎

私綾香は昔から友達が多く人付き合いが得意な社交的な女の子として周りからも尊敬されていた。

ただそれが私にとっては不安でたまらなかった。


もしも"私が本当は人付き合いが嫌いで、誰かに期待されるのも嫌いなんだ"と思っているのがばれるのではないかと考えない日はなく期待で押しつぶされそうになっていた。


そんな綾香にとっては月一のいとこが遊びにくる日が楽しみでしかたがなかった。


綾香と陽太は昔から一緒にいると安心できる仲だった。陽太にとっては綾香は唯一の親友であり、また綾香にとって陽太は唯一期待などとは無関係に素の自分と仲良くしてくれる存在だった。


そんな二人がお互いに少しずつ惹かれていくのは当然のように思えた。

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