登場人物 弐

•スティックニー財務大臣

 ……グルンステイン王国の財務省の大臣。元商人の一族で経済に明るく、シュトルーヴェ家同様に王国建国からグルンステイン家を支えてきた。それ故にシュトルーヴェ伯爵をライバル視している所もある。今のところ描写はあまり無いが、とある令嬢の父親だったり、国内のパワーバランスに大きな影響を与えたり、意外とストーリー上、重要な位置にいる。


•ローフォーク家の家令

 ……ローフォーク家の家令。名前はまだ無い。いかにも執事っぽい名前を検討中。元々、王宮庭園の屋敷に勤めていたが、主人一家の追放に伴い、供に領地に退がった。ローフォークが軍人として働き始めると同時に王都にやってきて、主人の身の回りの世話を焼いている。ローフォークの悪事を知っていて心を痛めている。


•マテュー・レスコー

 ……王都の貿易商。銃器の密輸に加担し、第二連隊に逮捕される。その後、逃走するが妻共々殺害されてしまう。


•ベルニエ治安維持軍団長

 ……治安維持軍の最高責任者。大将。出世したいあまりにシュトルーヴェ伯爵やデュバリーを勝手にライバル視。その所為かグラッブベルグ公との接触が増え、フランツに睨まれる。結果、やり過ぎて失脚する。


•ダッソー大将

 ……歴史上の人物。海軍士官。第八次サン=セゴレーヌ海戦でコルキスタ王国に大敗した。その海戦は数十年後も戦略的議論の対象になる。


•シラク元帥

 ……歴史上の人物。海軍士官。後の軍務大臣。ダッソー大将の元部下。当時は少尉。第十次サン=セゴレーヌ海戦でコルキスタに勝利した名将として名を残す。


•ピエールフォン大尉

 ……第二連隊第二大隊の士官。中隊長(第五駐屯所所長)を務める。ジェズの上司。トゥールムーシュの第四大隊に一卵性の双子の兄がいて、一緒に並ぶと誰も区別が付かない。そんな話をいつか書けたらいいな。これと言ったアイデアは無いけども。


•ビッテルス大尉

 ……第二連隊の射撃教官の一人。第三身分出身。元は第一大隊に所属していたが、任務中の負傷が原因で前線を離脱。フランツの勧めで射撃教官となる。自分の技術をどんどん吸い上げて行くジェズを指導するのが密かに楽しい。


•エッセンの母親……エッセンの母親。末息子に激甘。


•ティエリ中佐

 ……第二連隊第一大隊・大隊長。30歳。上品で穏やかな紳士。多分、精神年齢はトゥールムーシュより高い。ティエリ子爵の実子ではなく、親戚のカッセル子爵家の三男。子が育たないティエリ家に跡継ぎとして養子に入るも、数年後に養父母に娘が生まれる。一時は養子縁組の解消も検討されたが、ティエリを気に入っていた養父母は生まれた娘とティエリを婚約させて、爵位を継がせる事に決めた。現在妻は17歳。息子は生後半年。政略結婚だが夫婦仲は良く、最近息子に夢中で妻があまり構ってくれないのでちょっと寂しい。


•ボナリー少佐

 ……第二連隊第三大隊・大隊長。27歳。大柄で大雑把な性格。それを副官が補ってくれている。トゥールムーシュを白熊に例えるならボナリーはグリズリー? 正義感が強く若干ユーモアに欠けるところがあり、女性の扱いが下手。基本、駄目なものは駄目な考えだが、最低限の清濁は併せ持っている。ボナリー伯爵家の嫡男。ローフォークの実力は認めているが、宰相派である事が気に入らず、当たりはやや強め。体術が得意だが、技術というより打たれ強さが目立つ。殴られたら倍返しだ! ぶっ飛ばすぞ!


•フーシェ准将→少将

 ……第一師団団長デュバリーの副官。デュバリー直轄の部隊を指揮することが多い。デュバリーの昇進に伴い第一連隊の連隊長になる。准将から少将に出世する。


•ファラルド少佐

  ……第一連隊の中隊長。ファラルド侯爵家の何番目か。特に細かい設定はしていないがモデルはいる。『オンディー○家の一族だからねぇ!』的な勢いで家柄を自慢する。もう出番は無い。気になる方はようつべで「オンディ○ヌ家」を探してみると良い。ドンフォンが相手にしたくない理由が分かる。多分、後悔する。


•ソレル大佐→准将

 ……第一師団第三連隊の連隊長から、デュバリーの後任として第一師団長となる。シュトルーヴェ伯爵やデュバリーの後輩でシュトルーヴェ派。あまり目立つ実績はないが、堅実に着実に任務をこなし、信頼を集めている。大佐から准将に昇進。


•アントニー……ジェズの同期。多分、一番仲が良い。第五駐屯所所属。


•コルキスタ大使……コルキスタ王国の大使。これといった描写はないが、チラチラ出てくる。


•ウジェニー……アリシアの一番の友人。内務大臣ガルニエ子爵の娘。知的な美女。


•シャイエ少尉……王族公爵シャイエ家の次男。祖母はフィリップ十四世の末妹。家庭における祖母の権力が強く、無条件降伏。


•ドンフォンの兄……ドンフォン侯爵家の嫡男。ジョルジュとはかなり歳が離れていて、子供達や領地に関心を示さない親に代わって弟達や領民の世話に気を配り領地をどうにか立て直しつつある。苦労人。王宮庭園でドンフォンが着ていた服は兄の借り物。ドンフォンはこの兄を一番尊敬している。


•ロゼール少佐……第二連隊第四大隊・第十五駐屯所所長。トゥールムーシュの部下。エッセンの上司。エッセンの指導にとにかく苦労させられた上に減給処分を受ける可哀想な人。


•カレ夫人……第二連隊の食堂管理を取り仕切る。元は何処かの料理人。料理長として腕を奮い、第二連隊の食堂は、いつも美味しい御飯が食べられる人気スポット。こっそりエリザベスにお菓子をくれる。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る