神様の地図

Mint

第1話 はじまり

その事件とゆうべきものは、寒さと暖かさが混ざり合う10月の中頃に人口200人程度の小さな村で初めて起きた。


その村は特に目立つ物は無く、見渡す限り山と田畑、川に囲まれていて、ただ一つ、山の上辺りに大きな音を響かせる鐘がある神社があった。

その神社は入り口に赤い鳥居があり階段は100段以上もあり、人があまり訪れない神社であった。が一軒家が所々に散らばる村では村全体を見渡している異様な存在だった。


そんな村で14歳の女の子が1人、行方不明になるとゆう事件が起きた!


事件は10月の中頃、都会とは違った冬の寒さと太陽の暖かさが残る季節に起きた。


村に1つだけある学校の帰り道で起きた事であった。

少女はいつもと同じ時間に友人の少女と一緒に途中の田んぼ道までは歩いていた。

そこは木造の古びたバス停を過ぎ、道路の横脇にある田んぼ道での出来事であった。


いつもなら、遅くても16時には帰宅してくる少女の母は帰ってこない事を心配して、すぐに村の駐在所へ駆け込んだ!


しかし、村は毎日、平和だった為、その日はとりあえず、帰宅するのを待ってみるように促された。

そこで少女の母は一緒に帰宅していた友人の少女の家へと向かい、友人の少女から話しを聞いた。


すると、友人の少女はいつもと同じように帰宅した。変な事は無かったと話した。


友人 「あっ!そういえば!」


母 「どうしたの?何か思い出した?」


友人 「うん。あのね。充希ちゃん、神社の前でお腹が痛くなったのかな?急にしゃがみだして何かブツブツ言ってました!」


母「それから?」


友人「うん。だから、アタシが大丈夫?って聞いたの。そしたら、うん。って言って、そのまま帰りました。」


母「そ、そう。本当にどこへ行っちゃたんだろ?ウチの子!」

母は特に気にならず、そこはホッとした。


その後、3日経っても帰宅してこなかった為、いよいよ警察が捜索へ動いた。


警察は学校から家への帰宅道を徹底的に捜索し、1週間後は更に街の方へ通じる道路側までも捜索に乗り出した。


しかし、その少女は何年経っても見つかる事は無かった。


この話しは、あくまでも始まりである。

似たような事件がこの後は各地で起き出したのであった。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る