【祝!!ブクマ3桁突破!】家に帰ったらS級美女がいたんだが、俺の妹だと言っている。

さーお

こいつが、俺の妹なのか?

第1話  妹との出会い

俺は木島浩平。(きしまこうへい)27歳。

見ての通り絶賛残業中!なんでこんなハイテンションかって?そりゃあ今、3時だよ!深夜の。しかもここ、ブラック企業!会社の人は優しいんだけどなあ

しかも、俺にだけ仕事沢山くるし…

これ優しいって言わなくね?

やっぱり訂正します。全然優しくありません。

今、この会社は新入社員があまり入らず苦労している。

だから俺はこんな時間まで働かされているのだ。だが、ここの会社には色々、恩があるので断るわけにはいかない。

「あー。あと1時間くらいで終わるぞお!」


カタカタ カタカタ カチッ

カタカタ カチッ


「終わった.....」

疲れた…もう…無理…


母親は俺が小さい時に死んじまったらしい。だから、男手1つで育ててくれた父親は、母親が死んだのを気にしてか、異様に俺にやさしかった。でも確か、中学生ころからだったような…


でも、そんな父親も最近病気で死んでしまった。

肺がんだった。余命宣告がされていたらしい。だが、それを俺に仕事に支障が出るからと言って、隠していたらしい。


しかも、妹?か弟?がいたとかいないとか…

そんな話がしてたような…?

彼女もいないし、家に帰って話しかてくる人が1人もいない。つまりぼっちだ。

おまけに、転勤になって、地元の友達とも離れて話せる人が1人もいないというわけだ。

「癒しが欲しいなあ…」


さっきまでのハイテンションとは、対称的に残業が終わると襲ってくるローテンションの自分。

会社から、15分ほどで着く家賃4万のボロアパート。この生活にも慣れたが、何度も悲しくなる。俺の部屋は34番の角部屋。

「あれ?電気ついてる…もしかして、泥棒⁉」

どうしよう⁉と思ったが、部屋にある貴重品と言えば替えのスーツか。1500円の。

通帳などは、いつも自分で持ってるから家には貴重品はほぼゼロだ。

でも、もし包丁などの刃物でも持っていれば…と考えるとゾクッとする。

一応持っていた武器(会社のタブレット端末)をもって恐る恐るドアを開ける。

「おい!泥棒!.....え?」


そこには、泥棒とは見えない、まるで俺の帰りを待っていたように座っている美女がいた。


透明感のある、白い肌。

ガラス玉のような大きな瞳は、茶色がかっている。

可愛らしい印象を与えるショートボブの茶髪に、俺は、妙に引き付けられる感覚を覚えた。


「お疲れ様です!浩平さん!」


この2人の出会いによって、本来思い出すことのない出来事が、浩平の頭の引き出しから1つ、顔を出した────






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