第81話・勇者の力
学園祭も無事に終わり。
ダンジョン連合にちょっかいをかけてきた国に対しての責任も裏ダンジョン連合の人達で頑張って取らせた。もちろん、俺も手伝った。
そんなわけで俺は今回の学園祭での様々な活躍とお手伝いを踏まえ、報酬として広島県にある怨死霊ダンジョンにダンジョン連合で使える県支部のトップと同等の権限を与えられました。
因みにこの権限は、主にダンジョンから手に入れたものの税金関係全額控除に緊急時に人員を使える権利、人を避難させる権利、ダンジョン連合の全ての施設の利用許可等々、かなり凄かった。
しかも、嬉しいことに俺の方から何かをしなければなならないという責任とかは一切ない。
素晴らしい。責任がないって超大事。
そんで、早速報酬を貰ったその日に広島県にある怨死霊ダンジョンに行き、眷族を大量放出して放置してきました。
これで、放置しとけば闇空間の中に勝手にいろいろ入って来るやろ。うん、楽でいい。眷族達は優秀だぜ。
ほんで、まあ、当たり前だけど、学園祭が終わったんで普通に学校は通常通り授業が始まった。
といっても、最近では主に俺の実力が高くなりすぎて勉学やダンジョンの知識以外学ぶことが無くなってきた。
なんなら北先生と模擬戦したら俺が勝ってしまうくらい強くなってしまった。多分この学園で俺が最強やわ。学園最強の存在ってライトノベルかな?
その為、最近ではSクラス含め他のクラスと格上との戦いという名目でよく模擬戦をやらされている。まあ、意外と楽しいからいいけど。
特にAクラスやBクラスだと、連携がかなりしっかりできていて中々戦っていて楽しい。まあ。俺が全部圧勝するんだけど。
どんな連携も圧倒的な力の前では無意味だって的な?
そんなわけで、そこそこのローテーションで毎日色んな人と模擬戦をしていた。
ほんで、その日のローテーション的に勇気ハーレムメンバーと当たる日、勇気と一騎打ちをすることになりました。
俺はそこまで戦いたくなかったが、何か勇気が新しいスキルを覚えたとかで今度こそ悪魔を滅ぼすと言って、一騎打ちを仕掛けてきた。断っても良かったが、少しその新しいスキルとやらが気になったので戦うことにした。
「さあ、悪魔め、見ろ俺の新たなスキルを、スキル勇者発動」
スキル勇者?え、何その、まんまなスキルというか勇者ってスキルなん?え?称号やないん?というかどうやって手に入れた?
「スキル勇者って、そんなスキル何処から出てきたんだよ」
「それはだな、授けられたんだよ。何か知らんが朝起きたら枕元に置いてあった。これはきっとお前という悪魔を討伐せよという神からの啓示だ」
うん、何それ?サンタさんかな?というか、それ置いたの常識的に考えて両親とかじゃないん?あの超絶大英雄純武ならスキル勇者とかいう明らかに凄そうなの持ってそうやし、一応血が繋がってるわけやし。親切心とかでさ?
でも、勇気確かえぐいほど超絶大英雄純武もとい、お父さん嫌ってたな。言わないでおくか。
「そうか、それは、まあ、凄いな、枕元にスキルってそんなことあるんやな」
「まあな、てなわけで、行くぞ悪魔め~~~、光魔法・光剣一閃」
そう言って勇気が俺に聖剣を持って斬りかかる。
「お前、いきなりかよ、闇魔法・闇纏い」
俺は漆黒魔剣を闇空間から取り出すと同時に、闇を纏わせて、聖剣に応戦する。
バチバチバチバチ
光と闇が反射しあい、音が鳴り響く。
「勇者とは、勇気ありし者、勇者とは、悪を払いし者、勇者とは、我のこと、詠唱・覚醒」
勇気が剣を交えている最中詠唱をし始める、邪魔しようとも思ったが少しどんな効果か気になり、そのままにしたら、覚醒した。
勇気の周りに可視化するほどの光の魔力が纏わり、魔力自慢の俺を超えるレベルの圧倒的な魔力を感じる。
「ハハハハハハハハハ、凄いな、これは、マジで覚醒だな」
勇気から感じるあまりの強さに笑いが出て来る。
「ああ、凄い力が漲って来る、今なら悪魔であるお前を殺せそうだ、勇者奥義・悪殺しの断罪剣」
俺の頭上に10mはある巨大な光剣が現れ、俺目掛けて振って来る。
「やれるもんなら、やってみろ、全てを塗りつぶせ、漆黒」
俺は本能的に打ち消せると察して漆黒魔剣の能力を使い巨大な光剣を漆黒で塗り潰した、その結果、巨大な光剣は粒子のようになって消えていった。
「今のを無効化するか、ならば、近接戦闘あるのみ」
勇気が聖剣を持って俺に斬りかかる。
「望むところだ」
俺も漆黒魔剣を持ち斬りかかる。
バチバチバチバチバチバチ
光と闇の反射で大きく音が鳴ったその時。いきなり勇気の足元に魔法陣が現れる。しかも、結構魔法陣は大きめで俺もその魔法陣の中に入っていた。
もちろん、俺はそんなの知らない、パッと周りをみるが使ってそうな人はいない。
何だこれはと、思ったのもつかの間、魔法陣が大きく光りだす。俺は慌てて破壊魔法で消そうとするが、間に合わず、勇気と俺はこの世界から消えた。
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補足説明
スキル・勇者
超絶大英雄純武がとある超高難易度ダンジョンで見つけたスキルの書、スキルの書の見た目は異常なくらい光り輝いてる金色だったらしい。
鑑定したらスキル勇者と出たため、自分にはそんなスキル合わないと思い、空間魔法で息子の部屋に侵入したのち息子の枕元に置いた。
息子に渡した理由は、ちょっとした気まぐれと、自分の息子がそのスキルを使い強くなり自分に挑戦してきたら面白そうだと思ったからです。
因みにこのスキルの効果は主に5つで。
一つ目は、勇者魔法や勇者奥義といった、様々な技。
二つ目は、大幅な身体強化及び魔力強化。
三つ目は、強靭な精神力。
四つ目は、所有者が悪と決めたものに対して与えるダメージが10倍になる。
五つ目は、一日に一回死んでも復活できる。
です。
正直チートも良いところです。
主人公、上野・泰斗の基本的な装備って何?
常に使っている剣は漆黒竜との戦いの時にドロップ品を使い作った、漆黒魔剣を使ってます。
因みに剣以外にも主人公は漆黒竜のローブというものを持っていますが、あまり使っていません。理由は闇魔法・闇空間で剣を出すのは簡単だけど、闇空間を使って、ローブを出してもそれを着なければならないので少し手間がかかるのと、学校ではローブを羽織っているのが禁止されてるからです。
それに、わざわざローブを着なくても十分主人公は強くピンチになること自体が極端に少ないため、使うのを忘れています。
ネタバレですが次の話で主人公は異世界に飛ばされます。
そんで一応こっから異世界での話をがっつりやってこうと思っています。
というわけでジャンルを変更します。
主人公が現実世界に戻ったらジャンルも戻します。
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少しでも面白いと思っていただけましたら、星やハートを頂けると嬉しい限りです。
またいダークネスソルトとして他にも様々な作品を書いているのでよろしければ読んでみてください。
私的に【魔王殺しの英雄譚】・【自他共に認める怠惰な第五王子様は世界最強の実力者です】が面白いと思ってます。
まあ、後者の方はカクヨムにおいてこの作品より人気あるのですが。www。
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