第69話・物置きで男が二人っきり何も起きないわけがないよね
というわけで、石嶋の家の中にある物置きに死霊転移しました。
物置きが恐ろしいくらい汚染されてた。
言い方汚いけど、敢えてもう一度言う、本気で物置きが汚染されてた。
ヤバいよ、多分呪いとか、闇とか、暗黒とか、死とかそう言った闇系統の魔力がかなり渦巻いた。多分常人は入った瞬間発狂死すると思う。それくらい汚染されたいた。まあ、俺にとっては何ら問題はないが。でも、そんな物置きに置いてある者お化け屋敷に使って大丈夫か?
「あ、泰斗君、来てくれたんだね、どう、この置物、お化け屋敷に使えそうじゃない?」
凄いにこやかな笑顔で俺に言ってくる。うわ、少し可愛くて辛い、というか、何で少しずつ女の子っぽくなってない、まじで先生にどうやって怒られたんだよ。
ナニあったんだよ。この物置きよりもお前が怖いよ。
「あ~、取り敢えず、お化け屋敷に使えるか、というか安全的に健康的に大丈夫か不安なんで鑑定してみるわ」
てなわけで、まず、そな辺に置いてあった、紫色の壺を鑑定してみる。
蟲毒孤の壺
この壺では何度も何度も何度も蟲毒が行われて、その度に恐ろしい虫という名の化け物が生まれて来た。その恐ろしさから、周りはこの壺を恐れて使わなくなった。
この壺で孤独を行うと今まで使われなかった分の呪いが蓄積された状態で蟲毒が行われる。
蓄積年数1457年
・・・・・・
いきなり、ヤバいものがきた。といか、怖いよ、蟲毒ってヤバくない、少し試してみたいけど。
うん、監視用死霊虫100体くらい入れたら面白そうだけど、流石に、怖いし止めておくか、まあ、でも虫さえ入れなければ普通に使えそうだな。さて、次鑑定するか。
――――――――――
1時間後
――――――――――
「あ~、流石に疲れるわ、つか、多過ぎ、まだ半分も終わってない」
鑑定しまくって、疲れたので床に寝そべる俺。
「大丈夫、泰斗君、これお茶、飲む?」
石嶋が俺にお茶をくれる。優しい。可愛い。
「ありがとう、石嶋」
そう言って、お茶を貰うとグイっと飲み干す。
「はーーー、生き返った、よし、鑑定作業頑張りますか」
「頑張ってね、泰斗君、僕も手伝えることがあったら手伝うから」
そう言ってニコって笑ってくれる、それが不覚にも可愛いと思った俺は多分正常だろう。うん、正常だ、石嶋は可愛いと。
――――――――――
10分後
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「ああああああああああ、くそったれ、そういうことか、道理でおかしいわけだ」
俺はとあるとんでもない物を鑑定して叫ぶ声を上げる。
「どうしたの、泰斗君、何があったの」
可愛い石嶋君が近づいてくるって、違う、俺は思い切り自分を殴った。
「よし、大分正常な思考を持てた、石嶋は男、可愛くなどない、よし、よし、よし、よし、よし」
俺はよしとひたすら呟きながら、この今の状況の元凶アイテムを闇空間に仕舞った。
「どうしたの、泰斗君、一体何があったの」
石嶋が俺を心配する。因みに石嶋を可愛いとは思っていない。よし、大丈夫だ、正常だ。
「俺は大丈夫だ、ただ、さっきまでは大丈夫じゃなかった、まあ、どういう意味かというと、さっきのアイテムもとい性欲のお香が原因だ、あのアイテムの効果がとんでもなかった。半径5メートル以内にいる人の性的欲求の増加及び、性的嗜好の強制変化、その上、精神強化及び状態異常耐性系統完全無効というイカレタ性能、あれのせいで、俺は石嶋を可愛いとイカレタ思考してたんだ、マジで危なかった」
俺はそう、怒涛の勢いでしゃべった。
「そっか、そうだよね、あ、僕もさっきまで泰斗君の事をカッコイイと思ってたのも、そのアイテムの所為だったんだね、いや~、本当に僕も危なかった」
何か、凄い焦ってるような感じで言われた。あれだ、俺はホモではないぞ、嫌な予感が・・・いや、この思考は止めよう、俺が地獄を見るだけだ。鑑定作業に集中しよう。
――――――――――
2時間後
――――――――――
「やっと、終わった、疲れた~~~」
ようやく石嶋の物置きにある物全てを鑑定してお化け屋敷に使えそうな物、使えなさそうな物と分けれた。何だかんだて3時間以上かかった。
まあ、でも、色々とお化け屋敷にピッタリの物手に入ったし、危な過ぎて使えないけど私的に興味ある物とか「どうせ使わないからと」貰えたし。私的には超絶大満足です。
「泰斗君、お疲れ様、そして、ありがと」
いきなりお礼を言われた?どういうことだ?
「え、どうしたの急に、お礼を言うならむしろこっちの方だよ、お化け屋敷の道具貸して貰えた上に、俺の気に行った物いくつかくれたし、何なら、使用料と買い取り代金でお金払ってもいいぐらい、1億円ぐらいなら出すよ」
本気で一億円ぐらいなら出していい気分だった。貰った物の価値とか考えれば普通に。
「いや、そんなお金いらないよ、別にお金に困ってるわけではないし、それと、ありがとうって言ったのは、前々からお父さんがこの物置きどうしようか悩んでいたの、危ないものもいっぱいあるし、なんかの拍子にこの物置きの中にあるものが外に出たら大変だし。かといって処分するのも難しいし、それで、今回、泰斗君が整理に付き合ってくれたおかげで本当に危ないものと、そこまで危なくないものに分けれたの、だからありがとうってこと」
そういってニコって笑ってくれる。うん、男子なのに少し可愛いと思ってしまった。
まさか、まだ、あの憎き性欲のお香が残っているのか。クソ。
「そうか、それはこちらとしても良かったよ、それじゃあ、俺は眷属の様子を見に学校に戻るから、また、明日学校でな」
俺は自分が石嶋を可愛いと勘違いする最悪の状況から脱出するため、少々焦り気味でそういった。
「うん、また、明日」
そう言って微笑んできた石嶋の笑顔はやっぱり可愛かった。
――――――――――――
主人公が気が付いていなかった、恐ろしいこと。
あの置物きでは何百年もあの性欲のお香が存在したため、あの空間自体が性欲のお香とおなじ効果を待っている、異常空間です。あのままいたら非常に危なかったです。
もちろん、石嶋君もある程度効果は受けていますが、陰陽師として元々スキルとは別の耐性があったため、そこまで効いていません。つまり・・・・・・。
それと、後で主人公が貰ったものは紹介するのですか、どれもかなりの価値があり、全て合わせると10億円くらいいきます。主人公がその価値に気づくことは多分無いです。
主人公が今回の物置きで貰った物。
【死者の嘆きと苦しみの宝珠】・・・とある狂った人間が人を残虐に残酷に恐ろしく殺し、殺し、殺しまくり、その時に出た嘆きと苦しみをため込んで作られた宝珠。
この宝珠に近づいたものは精神力が高くなければ、狂い死に精神力が高くても殺人衝動に飲み込まれて死ぬ。ただ、死者を従えるものがこの宝珠を持っている時はその全てを自在に制御出来るとともに、持ち主に絶大な魔力を与える。
言わずもがな、危険すぎるし、俺は扱えそうだけど、なんかの拍子に外に出たらヤバそうなので貰った。
【罪死苦刀】・・・家族を殺され、復讐に明け暮れた鍛冶師が作り上げた刀。この刀は罪を犯したものに大して絶大な力を発揮して、この刀で切り付けられたものは地獄の苦しみを味わい死ぬ。
この刀の持ち主は寿命を吸われる。この刀の近くにいる罪人は寿命を吸われる。
吸った寿命の分だけ、罪人を苦しめる。
俺の眷属には寿命という概念がないし良くない?と思い貰った。闇助に持たせるつもりだ。
【夜桜・夜死の種】・・・大きさ30センチの巨大な種、植えると夜桜・夜死という桜の木が生える。この木は自分で行動が出来て、生物を殺してそれを養分に綺麗な花を咲かす。
闇の魔力の強いところで放置していると変異していきなり木になることがある。注意しましょう。
まあ、流石にそんなヤバい木が生えたら被害が怖そうなので貰った。
それと、眷属の合成に使ったら面白そうとも思って。
【壊れたガラス・嫉妬】・・・1000年ほど前、元々は綺麗なガラスだったが、その綺麗さに嫉妬した女性に割られて捨てられたガラス、それ以降、このガラスは女性の嫉妬という嫉妬が怨霊として溜まっていった。このガラスは一部の例外を除き破壊不可である。このガラスを見てしまった女性は恐ろしいまでの嫉妬心に駆られる。
嫉妬心に駆られて何を起こすかは分からない。ただ、女性の嫉妬は怖いとだけ伝えておこう。
うん、うっかり中古品として売ったら、ヤバいね、というか捨ててもヤバいね、いや捨てられないね、何これ怖くない。ヤバいだろ、女性の嫉妬って怖すぎるだろ、こんな恐ろしいもの出まわったら多分浮気殺人とか異常なくらい増えそうなんだけど。
いや、怖。流石に回収した、後、少し腹立つ女性にこの鏡使ったら面白そうだなって思って。まあ、ヤバくなったら止めるけど、俺の眷属が。(他力本願にもほどがある)
【魔力貯蔵の指輪】・・・1000年以上昔にとある悪魔がいたずらで作った指輪。
この指輪を身に着けた瞬間に所有者は魔力を吸われる。吸った分の魔力は悪魔法を持っていれば自由自在に取り出せる。だが、普通の人間には不可能なことだ。
俺、悪魔法持ってるじゃん、というか普通の人間には不可能って失礼な。まあ、でも俺ならばかなり使えそうということで貰いました。
【死の羽衣】・・・綺麗な紫色に騙されてこの羽衣を着てしまったら最後。この羽衣に寿命を全て吸い取られて死んでしまう。
ただ、この羽衣に認められれば。寿命を吸われることなく、着こなせるであろう。
まあ、一言でいえば、認められました。いきなり俺の体に乗っかってきて、肌触りも良かったんで、そのままにしていて、途中で鑑定したらまあ、恐ろしい効果でビックリしたが、多分俺認められているっポイし、貰ってくことにした。
因みに主人公の持つ闇空間を使って石嶋君の物置きにあったお化け屋敷に使えそうなものを運んでいます。
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