第3話・お誕生日会
家に帰ると。
「お誕生日おめでとう」
と、お父さんとお母さんと妹の家族全員にクラッカーでお祝いされた。
「ありがとう」
てなわけで、お誕生日会が始まった。
豪華な料理を食べて、誕生日プレゼントとして図書カード貰って、他愛もない会話をしているとあっという間に一時間が過ぎた。いや~、楽しいことの時間が過ぎるのは早いな。
そう思いながら会話してると、話は自然とダンジョンの話になった。
「泰斗、ダンジョンはどうだった。危なくなかった、怖くなかった、怪我はしなかった」
めっちゃ心配してますオーラ全開で質問攻めにしてくるのは俺のお母さんだ。
因みに俺がダンジョンに入るのにかなり反対した。
まあ、それだけ俺の事を心配しているっていうのは嬉しいことなのだが流石にもう15歳だ。
ちょっと過保護な気がして少々うざったく感じてしまう。まあ思春期だからというのもあるかもだけど。
「泰斗、お前も男だ、危ないか、危なくないかぐらい自分でわかるだろ。くれぐれも、母さんと妹を悲しませるような真似はするなよ、それさえ気をつけてくれれば俺からは何もない」
お父さんは、かなり男気があって会社でもみんなから慕われている人だ。
因みに俺がダンジョンに入るのにそこまで反対しなかった。まあ、家事とか育児とか絶対にしない人だけど。
「まあ、アニイがどうなろうが、知らないからね」
アニイと生意気に言ったのは、絶賛反抗期の妹だ。
因みに13歳の美少女だ。ま、そこそこ腹黒いけど。因みに俺の影響で少々オタクだ。このアニイって呼び方も昔放送されていた教師系のアニメに影響されて呼び始めた。ちょっと痛々しいと思う。正直その言い方止めてほしい。まあ、言った所で絶対に辞めないだろうけど。
「はい、はい、分かってます、怪我したら、ダンジョンに入るのはやめるからさ」
これは、俺がダンジョンに入るにあたっての約束の一つだ。
「わかってるのなら、いいけど」
お母さんの心配そうな声でダンジョンの話は終わって。また、たわいもない会話をし出した。
一時間後
お誕生日会も終わって、部屋に戻り、深夜アニメの録画を見て寝た。
中々に面白いアニメだった。主人公が闇の力を使うアニメなのだが、やっぱり闇の力ってかっこいいわ。
「闇魔法・闇斬り」とか「闇魔法・闇盾」とか「我が闇の炎に抱かれて死ね」とか言ってみたいわ。いや、でも少しは恥ずかしいかもしれないな。
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