【リレー小説】道の角でぶつかって…三話

maise

誰このイケメン…?

「きゃあ!」

「うっ!」

道の角を曲がろうとすると、男の人に押し倒された。

「う…」

「はっ! ここは…? そうだっ! 次元回廊で…魔法陣に…」

(誰このイケメン…? 中二病? 魔法陣って、あの星みたいな…)

「あっ…すまない。大丈夫か?」

「えっ…あっ…大丈夫…です…」

その中二病イケメン、略してチュウイさん(仮)は起き上がって、私を起こしてくれた。

(…あったかい…ごつごつしてて、見た目にあわないなあ…服も…まるでこの世のひとじゃないみたい…)

「では、悪いが私は魔王を倒さなくてはならなく、急いでいる故、また会えたらお詫びを!」

そういってチュウイさんは、足早に走り去っていった。

「あの人…中二病だけど、かっこよかったなあ…あっ! 遅刻!」

立ち上がって荷物を拾おうとすると、トーストが落ちていた。

「あーっ! 今日の朝ごはんがあーっ! 最悪…」

そうしてちょっと非日常な朝を迎えた私も、学校の方へ歩いていくのであった…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

【リレー小説】道の角でぶつかって…三話 maise @maise-oreo

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る