第二十二話

 王都スピリト。ディアバレト王国の首都として存在するその都市には町を覆うように巨大な城壁がある。屈強なその城壁によって魔物や敵の侵攻を何度も防いだ城郭都市として大陸有数の規模を誇る。

 領主会談はそのスピリトで行われる予定だ。


 領主会談の護衛として王都に赴くことになった浩人。納得のいかない点は多々あるが状況からして拒否することは出来ない。フールも乗り気なため尚更だ。


「アステーラ公爵家からの依頼だ……よくやった。さすがはラギアスの男だ」


 公爵家との繋がりが出来ればラギアスはより発展すると意気込んでいる。


 そんなフールは今回別行動となり先に王都入りをしている。浩人としても望んでいないし、護衛側にも色々と段取りがある。


「どうだ坊主? ラギアス領とは違って壮大なスケールだろ? 有事の際は城壁に仕込まれた結界も発動するんだぜ!」


「どうして貴方が誇らしげなんですか……まあ気持ちは分かりますが」


 王都までの道のりはマルクス達が手配した馬車で移動してきた。国からの正式な依頼のため馬車や護衛に必要な物は全て国の負担となる。

 自ら動く必要がないため楽ではあったが常に騎士や魔術師が近くにいる。監視されているようで少し堅苦しく感じていた。


「知るか興味が無い。……そんなことより何だこいつらは? 貴様らは俺の護衛でもしているつもりか?」


 初めはマルクスとキートのみであったが、道すがらどんどん騎士達は数を増やしていった。移動の過程で他の町に寄りながら来たことから別部隊が合流したとも取れるが、それにしては多くの視線を感じていた。


「遠征で王都を離れていた部隊もあります。今回の会談に合わせて帰還したのでしょう。……下手なことは言わない方が賢明です。同じ国に仕える組織でも派閥の違いはありますから」


 最年少でAランク冒険者となったジーク。しかも公爵家からの推薦もあったのだ。単純に興味をひかれて視線を集めているという理由もある。


「悪目立ちしても仕方ないだろうな。色々と噂はあるからな」


 キートが言うように悪感情があるのも事実。他の貴族から恨みを買っている可能性もあるし、公爵家と近しい関係になることを危惧している者もいるだろう。


「くだらない連中だな。こんな間抜けな奴等でよく国が回る」


「……頼みますから問題を起こさないで下さいよ」


 今回の護衛は騎士団を始め魔術師団や冒険者協会など複数組織の合同で行われる。アピオンでの騒動を重く見たというのもあるが、広い王都を騎士や魔術師だけでカバーするのは厳しい。

 そもそも敵の狙いが領主会談なのかは不明で他に標的がある可能性もある。無論、今回の警護が杞憂に終わることも考えられる。


「ふん、それは他の奴等次第だ」




✳︎✳︎✳︎✳︎




 領主会談の護衛として参加する者達は冒険者協会の本部である建物の一室に集まっていた。何故冒険者協会なのかというと複数の組織が絡むため、中立の立ち位置にある冒険者協会が選ばれた形だ。

 ディアバレト王国での本部なだけあって、かなり大きな作りをしている。普段浩人が利用しているレント支部とは雲泥の差だ。


 室内には机と椅子が設置されており、所属する組織毎に分かれて集まっていた。この場にいる者で全員という訳ではないのだろう。代表者数名が会議に出席していると思われる。なら自分は要らないじゃんと思うが今更退出する事も出来ない。

 ちなみにジーク浩人の周りには誰もいない。不自然な空白地帯が出来上がっていた。


「全員集まったようだな。……連隊長のシュトルク・ラルクだ。今回の護衛任務の責任者となる」


 年齢は四十代程に見える。若くはないがくたびれた中年という印象もない。鍛え上げられた丈夫な身体からは威圧感のようなものが伝わってくる。


「今回集まった者達は立場が違えばここに来た経緯も異なるだろう。……感謝する。ありがとう」


 鎧を脱いだ騎士服を着た姿でも屈強な印象を受ける。ブリンクルークの父親とはまた違ったタイプの騎士だ。


「全員把握していると思うが改めて今回の護衛任務の詳細を説明しよう」


 シュトルクから説明が行われる。

 アピオンで発生した呪いによる地方都市の襲撃。都市全体を対象とする強力な呪術によって一つの都市が陥落する一歩手前までの被害となった。


「時期を近しく領主会談がこの王都で行われる予定だった。狙われる可能性が十分あると判断され今回の護衛任務に至ったわけだ」


 不確定要素が多い中での複数組織による護衛任務。情報共有は必須と言える。


「会談の詳細は後ほど共有する。尚、事前に各人が受け持つエリアをこちらで割り振っている。合わせて伝えよう」


 現実的な采配だ。各々が好き勝手な場所で任務にあたれば合同で護衛を行う意味が薄まり、指揮系統も乱雑となる。


「先ずは各代表から自己紹介をしてほしい。互いの事を知らなければ背中を預ける気にもなれないだろう」


 シュトルクから促され魔術師団の代表から挨拶を始める。


「魔術師団所属のヨルン・グリンだ。――といっても騎士団の面々とは今更って感じなんだけどね……」


 茶髪の長髪を横に流した華奢な男性。シュトルクより一回り下に見えるが遠慮を余り感じない。経験による裏打ちされた自信を持ち合わせている、といった雰囲気だ。


「バート・ピナス。マリア教会に所属している。……以上だ」


 次に名乗ったのは教会関係者とは思えない容姿をした大柄な男性だ。綺麗に髪が剃られた頭に、額から左目にかけて大きな切傷の痕を残した悪人面。これでは信者が減ってしまうのではないのだろうか。


「……ん? 次は私? これでも一応冒険者をやってるわ。よろしく」


 ハリア・チャージ。冒険者協会に所属するAランクパーティ『光の翼』を率いるリーダーだ。今回は冒険者の代表として護衛依頼に参加している。


 その他薬師協会や医療団体も参加している。

 国の中枢である王都に危機が訪れる可能性がある。なりふり構わずといった感じだ。

 そして最後に挨拶をするのが、


「近衛師団のアーロン・イゾサールだ。……皆の者よく集まってくれた。愛するこの王都を共に守ろうじゃないか!」


 芝居がかった言動で自己紹介をしたのが近衛師団所属のアーロン。王族や王宮の警護を担当する組織となる。

 代表として挨拶をした中では一番若い。だがこの場へ呼ばれていることから実力者であることが窺える。


「いやいや、別にアンタのために集まったわけじゃないから。……依頼を受けるからにはしっかり働くけどね」


 信頼と実績を積み重ね自身の所属するパーティをAランクまで押し上げたハリア。仕事に関しては誰よりも責任感を持って臨んできた。


「素晴らしい! 流石は志を同じくする仲間だ。この場にいる全員が選ばれし者であり実力を兼ね備えている。……そう、全員ね」


 意味ありげな微笑を浮かべ、ジークの方へ視線を向けるアーロン。


「まったく……綺麗に話が纏まりかけてたのに」


「ミスターヨルン。そんな事を言うが、貴方も気になっているんじゃないか? 色々と」


 ここまで腫れ物のように触れられなかったジークに注目が集まる。


「他の皆も同じはずだ。何故ラギアス家の子息がこの場にいるのか。どのようにして冒険者ランクをAまで上げたのか? 公爵家との繋がりは? ――うんうん、そうだね。挙げたらキリがない」


 大袈裟な動作を交えて煽るように話す。その様子は観衆を扇動する指導者のようだ。


「君……今回の概要全部理解してる? 彼はアピオンでの功労者だ。だからこの場にいても不思議ではないでしょ?」


「その通り! 今のアピオンがあるのはそこの彼の働きがあってこそだ! ……報告書を見る限りではね」


「くどい。……結論を述べろ」


「そう睨まないでくれないかミスターバート。……報告書にあった出来事の目撃者はアステーラ公爵家の一人の少女のみという訳さ」


 シエルによる神聖術によって呪いは祓われ住民達は回復した。一時的なものではなくシエルはその後も神聖術を使い多くの者を癒してみせた。

 彼女が神聖術を会得したのは周知の事実。つまりは多くの証人がいるということになる。だが、ジークの場合それがない。


「証言に誤りがあると? 仮にそうだとして公爵家には何の得があるのさ?」


「それは私達では知る由もない。だからこの場で聞いてみようじゃないか……彼の口からね。そして私達が証人となる!」


 アーロンの狙いは初めからそれだったようだ。各組織の主要人物達がいるこの場でジークに発言をさせるつもりだ。


「……確かに同じ冒険者として気にはなるわ。あってはならない事だけど……金で冒険者ランクを買ったって話もあるしね」


「当教会にはラギアス領の領民が救いを求めて来ることがある。神の力で裁きを与えてほしいと。……そもそも宗派違いだ」


「便乗する訳じゃないけど、魔術師団がラギアス領付近に遠征した時は酷い有様だったよ。領境を越えれば荒れ果てた街道が目の前だったからね」


 各々がラギアスに対して思うところはあるようだ。各組織の代表者から色々な切り口で発言がある。疑問や苦情、批判など様々だ。

 ラギアスが嫌われていることは理解している。原作やこの世界でもそうだったから。


 ゲームでラギアス家は蛇蝎の如く嫌われる描写が描かれていた。プレイしていた当時は特に何も感じなかった。シナリオを構築する上での一つのスパイス程度にしか考えていなかったのだ。

 だが最近思うことがある。いくらなんでも嫌われ過ぎではないかと。

 

 ラギアス家の使用人や領民に嫌悪されるのは分かる。不当な扱いを続けてきたからだ。では、領外の人間達はどうだろうか。各地の領地は領主が統治するのが基本で国そのものは当然王の支配となる。つまりは、ラギアス家の影響を領地以外が大きく受けるとは思えないのだ。

 実害が無い者が他人を恨み続けるには限度がある。もちろん浩人が知らないところでフールが悪行を働いている可能性はある。貴族の立場を悪用して他の貴族や平民に圧力をかけていることもあるかもしれない。

 

 ゲームの設定を無理矢理世界に反映させた結果、ラギアス家を取り巻く環境は歪な物になった……かもしれないと、浩人は会議とは無関係な事を考えていた。

 腕を組み目を閉じた様子が周りから見れば我関せずと映る。


「場が温まってきたところだけど……君はクールだね。何も感じないのかい?」


「そうだな。傷の舐め合いで忙しい貴様らでは護衛任務は手に余ると感じたな」


 淡々と言葉を返すジーク。ある意味活発となっていた会議は一瞬で静まり返ってしまった。


「へぇ、それはどういう意味かな?」


「言葉の意味を理解出来ないのか? 嘆かわしいな。これで近衛師団に入れるのか」


 思わぬ口撃に目を丸くするアーロン。怒りではなく驚きといった表情を浮かべている。


「貴様らは俺の存在が邪魔なようだな」


「……別にそういう訳じゃ「好きにしろ」……え?」


「望んで依頼を受けてはいない。口実が出来るからな、俺としても都合が良い」


 依頼に興味は無い。各代表の要望なら説明がつく。だからさっさと決めろとジークは言う。


「……思っていた展開と違うね。公爵家から話があったって聞いたけど」


「少なくとも俺には無い。そして公爵家にはこう伝わる。各組織から反対されたと。見る目が無いと騎士団共が公爵家を諌めた……という筋書きだ。悪くないだろ」


 馬鹿にしたようにせせら笑う。


「そもそも王都がどうなろうが俺には関係無いがな」


「……それは、どういう意味だ」


 バートの鋭い眼光がジークを射抜くがまるで応えていない。


「貴様らはよく考えた方がいい。貴様らが嫌うラギアス家にまで話が来た理由を。……本来であれば王都を守るのは騎士団であり魔術師団でもある。王族守護なら近衛師団だ」


 病人が出ればマリア教会や薬師協会の務めであり王都周辺の依頼は本部の冒険者協会の範疇だとジークは述べる。


「王都の問題は貴様ら王都の奴らが本来解決するべきだ。それが俺にまで話が来たということは……貴様らは能無しだと王に言われたのも同然だとは思わないか? 笑えるな」


「言ってくれるわね……この人数を前に喧嘩を売りすぎじゃないかしら?」


「ハッ、気に食わなければ武力行使か? 随分と王都は治安が悪いんだな」


 ハリアの顔が引き攣る。そしてハリアだけではない。怒りの感情が多く浮かんでいる。ゲームで言えばジーク一点にヘイトが向いている。


 ジーク怒涛の連続口撃が続く。


「金で冒険者ランクを買うだと? バカか貴様は。一銭も払う価値も無い。そのような発想が浮かぶ時点で底が知れている」


「教会に救いを求める弱者など放っておけ。嫌なら領地を出ればいい。何もせず口先だけの奴には生きる価値も無い」


「街道が荒れていた……それは何年前の話だ。憶測だけで物を語るな虚言癖野郎」


 大荒れだ。小さな火の粉が炎の海になったかのような勢いだ。


「ここまで大口を叩く子供は初めて見たわ。……自分の発言には責任が伴うの……分かる? 金でなく本物ならそれを証明出来るわよね」


「……証明? ――⁉︎ そう、それだ。その通り!」


 大人しくしていたアーロンが急に騒ぎ出した。今度は何だと視線が集まる。


「ミスハリアの言葉通りだ。皆は思う……彼には相応しい実力が無いのではないかと!」


「……はぁ? アンタはアンタでちょっと頭が変なんじゃない?」


 我が意を得たりとアーロンが調子を取り戻す。


「この冒険者協会の本部には巨大な訓練場があるはずだ。そこで見せて貰おうじゃないか! アピオンを救った英雄の実力をね。それでハッキリするはずだ!」


 急な提案に顔を見合わせる者達。何を言っているんだという感じではあったが、全員興味があった。ジークが噂通りの実力なのかどうかを。


「ミスターシュトルク。どうだろう? 私の提案は理に適っているとは思わないか?」


「いいだろう。お互いの実力を知るのも必要だろう」


 何故かジーク対他の模擬戦が行われることに決まった。




✳︎✳︎✳︎✳︎




 冒険者協会本部の地下に訓練場は作られていた。多彩な訓練に対応出来るようそれなりに大きな作りをしている。

 その訓練場の中央にジーク、少し離れた位置にシュトルク達護衛任務関係者。そして彼らの後ろには冒険者を含めた多くの見物人達。ジークの近くには会議に出席していなかったマルクスとキートがいた。


「……言いましたよね、騒ぎは起こさないようにと」


「言ったはずだ。奴等次第だと」


「俺はこうなると思ってたがな」


 立場的に二人はシュトルク達側なのたがジークの方にいた。口には出さないがジークを悪く言われるのを良くは思わなかった。そして、ジークがやり過ぎた際には直ぐに制止出来るよう近くにいた。


「凄い数だねこれは。……それだけ彼が注目されていると……良くも悪くも」


「当然さミスターヨルン。何せ彼はアステーラ公爵家の後ろ盾があるって話だ」


「……で? これだけ煽っておいてどうするの? 誰が行くの?」


「ミスハリア。それはもちろんこの……」


 アーロンが名乗る前に一人大柄な男性が前へ出る。


「俺が行く! 姉御、俺に任せてくれ」


 身長百九十センチ近くある巨大な大男だ。上半身はタンクトップ姿の薄着で屈強な肉体があらわになっている。


「ボーク。アンタ勝手に」


「分かってる。だが、我慢ならねえ。俺達冒険者は仕事に責任を持っている。そして冒険者ランクは誇りそのものだ! それが……こんな貴族の餓鬼がAランクだと? ふざけるのも大概にしろ!」


 ジークの噂は王都本部にまで届いていた。討伐難易度の高い魔物を何度も倒し、最年少でAランクにまで昇格したと。


「しかもラギアス家の餓鬼って話だ! 卑怯な手を使って不正をしたに違いねえ! 俺がぶっ飛ばしてやる」


「そうだ! やっちまえ!」


「悪徳貴族を成敗だ!」


「ほどほどにしてやれよ〜 死なない程度にな」


 訓練場は異様な雰囲気に包まれている。悪名轟くラギアスに天誅を下す場と化している。


「まるで悪役だな」


「ラギアス家はともかく彼個人は関係無いでしょうに」


 ボークが武器を構えてジークの前まで来る。拳に装備したナックルで戦うファイターのようだ。そのナックルは魔道具の様な見た目をしていた。


「よう、ラギアスの餓鬼。悪いが容赦はしない。不正で得たAランクは今日で剥奪だ」


「そんなに欲しいならくれてやる。……まぁ貴様にはそぐわない肩書きだろうがな」


「なめやがって! 吹き飛べ!」


 合図も無しに戦闘が開始された。

 ボークが構えたナックルに魔力が集まる。次第に球状の形態となり風属性の魔力を帯びる。それを拳に乗せ放つことで相手にぶつける体術技を繰り出す。

 瞬間大きな衝撃音が辺りに響くが。


「⁉︎ バカなッ! いつの間に⁉︎」


 一撃で決めるつもりだった。だがジークは涼しい顔をしている。作られた氷壁によって技は防がれていた。


「もう終わりか? 前に戦った畜生以下だな」


「ふざけるなよ餓鬼!」


 連続で風の弾丸を氷壁にぶつける。二本の腕を交互に突き出し技を放つ連続攻撃。威力もかなりの物だが。


「何で……防げるんだ。どうなっている?」


 氷壁に傷が入っている様には見えない。静かに冷気が漂うのみだった。


「うちの私兵団の方がマシだな。これが王都の冒険者か?」


 ボークは決して見た目だけの男ではない。体格に見合った強力な体術技と魔道具を操るCランク冒険者だ。近いうちにBランクに昇格するのではという話もある実力者。その、ボークの攻撃がまるで効いていない。


「もう何も無さそうだな」


 突如ジークが魔法を解き氷壁が消失する。咄嗟に構えるボークであったが、


「――⁉︎ バカな、それは⁉︎」


 ボークと同じようにジークの拳に魔力が集まる。ボークよりも速く、そして大きな球状の風の弾丸だ。


「これが見本だ。覚えておけ。……いや、貴様には酷な話か」


 繰り出された風の弾丸をまともに受け訓練場の端まで吹き飛ばされる……他の冒険者を巻き込みながら。


「さあ、次は誰が来る?」


 ラギアスの悪童が動き出す。

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