イヤなのに、体は正直者なので、密室濃厚トライアングル化が止まらない!

!~よたみてい書

第1話

 桃髪の女性は小さな笑みを浮かべながら呟いた。


「“ちょこ”っといいかな?」


 青髪の男性も微笑みながら小首をかしげる。


「んっ? どしたの?」


 頬を少し赤く染めながら微笑み、人差し指を突き合わせながら言葉を漏らす桃髪女性。


「明日よかったら、私の家に来ない?」


「えっ、なんで? まさか……サクラ!?」


 サクラと呼ばれた女性は二十歳程の容姿をしていて、身長約百六十センチメートルをしている。桃色の髪を伸ばしていて、眉まで前髪を垂らし、後ろ髪はうなじまで伸ばしていた。桃色の瞳を目に宿していて、目尻は僅かに垂れ下がっている。そして、フードがついている生地が薄い衣服を身にまとっていて、手首と足首まで肌を守っていた。また、胸部には小さめの膨らみが二つ出来上がっている。


 サクラは目を見開いて首を横に振った。


「違う違うっ! マナツの変態!」


 マナツと呼ばれた男性も二十歳くらいの見た目をしていて、百七十センチメートル程の身長をしていた。頭部を青色でおおっていて、

前髪は額で切り揃え、後ろ髪もうなじで短く揃えている。また、綺麗な青色の目をしていた。そして、軽い素材で出来た青い衣装で全身を包んでいる。


 マナツは引きつった顔で頭を掻く。


「変態って。まだ何も言ってないのに、そういうこと考えるサクラが……」


 地面を眺めながら軽く宙を蹴るサクラ。


「あー……まぁ、うん。ごめんね。“ちょこ”っと一緒にやりたいことがあって」


 後ずさりしながら呟くマナツ。


「ヤリたいこと?」


「うん。一緒にやりたいことがあるんだ」


 サクラは顔の近くで手を合わせる。


「明日じゃないとダメなんだよー」


「まぁ、断る理由はないし……お邪魔しちゃおうかな?」


 頬の近くで手を合わせ、笑顔を作るサクラ。


「ホントにっ!? やったぁ、ありがとう!」


 マナツは硬い笑みを作りながら肩をすくめた。


「えっ、喜びすぎじゃない?」


 サクラは腰の後ろで手を組みながら少し前のめりで呟く。


「んー、そんなことないよ? 嬉しいから喜んでるだけだよっ?」


「そうなんだ」


 上目づかいをしながら微笑むサクラ。


「お昼に私の家に集合でいい?」


 マナツも微笑みながら頷く。


「いいよー。ん、お昼っていつごろ?」


 サクラは頬を膨らませながら語気を強める。


「お昼はお昼だよー!」


「了解。あとで文句言わないでよ?」


「大丈夫大丈夫ー!」


 建物が並んでいる町中で二人は笑いあった。

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