第4話 時差ナシ無課金自己防衛術☆

例えば、

正)二度手間になるので、

できないと判断した時は初めから、僕か

それより上の人に頼んでもらっていいです?

を、、、

「トモコさんは僕がいないとほんとダメなんだから♡次からはちゃんと頼ってね、、?」

と変換すると言った具合である…。


ところでこれは、後輩の山田くん。


『すみません…』


明らかに私より仕事ができる上に、

人望もあるし、とにかく隙がない。

どんな飲みの席でも、可愛い受付嬢にも、

ビジネスライクを貫き通す一方で、

誰からも嫌われたりしていない。


むしろ好かれているのは、きっと、自分の損得をきちんと弁えた人間だからなんだと思う。

ほら、人の得が巡り巡って

自分の得に返ってくるシステム、

を理解してるから。みたいな話。


つまり相手と自分、

どっちのことも割と大切にしているんだ、

自覚があるかは知らないが。


正)「で、これはこうです。聞いてました?」

➡︎「そんなに僕の手に夢中になっちゃった?♡」

私の後ろから、回した腕が、

カチカチと右のマウスを動かす。


こんなの、若い女の子にしたら、勘違いして好きになっちゃうだろー、、


『あ、了解です。』


正)「じゃ、よろしくお願いします。」

➡︎「こんなふうにするのは、

トモコさんだけだよ?♡」


山田くん、、顔はいいんだからなあ。

妄想みたいに言ったら、、堕ちるかな。私。。

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